我が子が赤ちゃん期に母親が身につけたらよい手放し作業とは。
先週、息子が大学生になった途端に一気に手離れしてしまい、子育ての最後って急に来る、案外あっけなく終わっていくんだと感じた、という様な事を書きました。
子育て終盤を迎えると、子育てにまつわる過去の全てが穏やかに懐かしく感じられるようになり、小さなお子さんと一緒の現役ママたちにエールを送りたくなってくる。
・・・と思っていた矢先に読んだ、こんぶさん(id:konbudasi)のブログ。
こんぶさん、赤ちゃんをご出産されたばかりで、ちょっとした外出もままならない時期なんですが。
ママのホルモンバランスが乱れている出産直後の新生児期から始まり、初めてで慣れないことが続く中での子どもの人見知りや後追い期。
お家で子どもと二人きりは、社会からどんどん取り残されていくようで孤独でもありますよね。
家で子と二人きりって本当に息がつまりますね・・・。
でもそう思っちゃうことにも罪悪感があったりして余計に落ち込むという負のスパイラルから抜け出せなくなります。
外出、必要ですよね。
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出産したら子と二人きりなんてあたりまえのことなのに、息がつまるのは自分に母親の自覚が足りないからなのかとか、いろいろ考えてしまって。結局自分で自分の首を絞めてるんでしょうね。
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でも、現代社会で自分の意思で自由に外出したり食べたり飲んだりしていた「あたり前の事」が、赤ちゃんを出産した途端に一気に制限されるんですもの、息が詰まるのって実は「当然のこと」。罪悪感とか母親失格かもとか、落ち込む必要も全くないと思います。
優しく赤ちゃんを抱くマリア様的母親像は「イメージ」で、現実はキレイ事で済まされない「ガチな生活」の連続。子どもを寝かしつけながら「この子が寝たら洗濯機回して夕飯の下ごしらえして、それからそれから・・・」と頭の中はフル回転。
目の前の子どもの寝顔の愛らしさに集中するなんて、ほぼムリですよ。
でも、今思うのは、子育てって「◯◯しなくちゃ」の連続だという事。
「しなくちゃならない事」は子どもの成長に伴って「だっこしてあやす」「おむつを替える」から始まって「ピアノ」や「サッカー」などの習い事、「英語」や「塾」などのお勉強に至るまでどんどん形を変化させていくのですが、とにかく永遠に続くもの。
でも、この「しなくちゃならない事」の多くは「勝手な思い込み」で、実は「出来るんだったら良い事」に言い換えられると思います。
それであえて言うのですが。
そんな思い込みはさっさと手放したら良いと思うのです。
そして、赤ちゃんが小さい時こそ、これから永遠に続く「やらなきゃならない事」に対して「出来ていない」ではなく「半分でも出来れば上出来」と思考を変え、「しなくちゃ妄想」の手放し練習をするチャンスなんじゃないかと思うのです。
大事なのは、本当にやる必要のある事を状況に合わせて変えながら決めること、やらないと決めたことを「出来ないと諦めた」ではなく優先順位を「明らかにした」と捉え直すしなやかさを持つこと。
そして、その判断で大事な事は、ママがニコニコしていられる事を選ぶ事。
そのうち、子供の成長と共にママの自由も増えていき、気がついたら巣立ちの時期が来ていた、そういうものなのかもしれません。
二度と来ない我が子の赤ちゃん期を少しでも楽しめるように、自分を「しなくちゃ」から解放できると良いですね。