秋の神武寺をハイキングしてから俳句を詠む「ゆるハイク」
気持ちよい秋晴れの週末、東逗子駅から徒歩5分の神武寺を歩いて俳句を読むことにチャレンジしてみました!
というのも、この俳句作りは、私が主宰する「Vision Quest」コミュニティの新企画。
※Vision Quest」は、東逗子のコンセプトシェアハウス#910(ここのつ島)をベースに活動するコミュニティです。「人生は可能性に満ちている」をコンセプトに、「へーそうなんだ!面白い」の気持ちから、これまでは思ってもいなかった事やチャレンジできなかった事へ小さな一歩を踏み出すきっかけとなるイベント、交流会、ご飯会などの企画を、およそ月イチ開催しています。
さてさて。
人が集まってお互いの句を読み選び合うことを、「句会」
東逗子駅に集合してお互いに簡単な自己紹介。先生でいらっしゃる海芋さんから簡単なレクチャーを受けて出発。
ちなみに、海芋さんは、10月16日放送のNHK「俳句王国がゆく」にも料理教室主宰俳人として出演されるマルチな方。
ここでですね、そもそもなんで「俳句」かと言いますと。。。
最近巷でよく耳にする「マインドフルネス」とも密接に関係しているのが日本の「俳句」なのかなと思ったからなんです。
現代に生きる私たちは、気軽にスマホなどで写真を撮る事で日常のありふれた幸せな光景を切り取っていますが、古来から私たちは季節感と共に、日々感じられる「幸せ感」や「心の平安」を俳句17音の中に表現してきました。
その古くて新しい方法で「コトバ」の力を再認識して、海芋さんから俳句の詠み方とコツを丁寧・簡単に優しく教えてもらう「ゆ
というわけで、まずは東逗子駅から参道までは徒歩4分という、静けさに包まれた身近なエスケープゾーンたる神武寺へハイキング。
表参道でさっそくお迎えしてくれたのが、秋の季語でもある「紫式部」(別名・式部の実)でした。
舗装されていた参道もすぐに山道に。
歩きながらも、時折立ち止まって季語を教えて頂きます。
ここから10分くらい歩くと神武寺に着くのですが、その間にも発見がいっぱい。
ゆっくり歩くと、普段の急ぎ足では気付かない様な草花、風の動き、木々の光に気付けるようになるんですね。
岩肌が露出した切り通しがあったり。
鳥の声もたくさん聴こえてきます。
一般的に、鳥は秋・冬の季語であることが多いそうですが、耳で聴くのは春の鳥、目に見えるのは秋の鳥、が多いそうです。「渡り鳥」などは秋の季語なんですね。
「神武寺の晩鐘」として逗子八景の一つとなっている鐘楼。
あとで俳句に作る時の材料として写真を撮ったりメモを取るのも大事です。
立ち止まって覗き込むと、六地蔵の表情がそれぞれ違う事にも気付きます。
苔むした階段を登って薬師堂。
思い思い、それぞれに感じ取る事がある瞬間。
小一時間のハイキングの後は、910に戻って句を作ります。さらに、全員の句を集めての読み合いながら選び合う、句会を行いました。
海芋さん曰く、俳句で大事な事は「作った句を他の誰かに読んでもらう事」。
自分が作った句に独りよがりに満足するのではなく、他者の目を通すことで、初めて句が完成するとのこと。
句会では、句を作り(今回は2句ずつ作りました)、皆の俳句を1枚にまとめ(未記名デス)、人に読んで選んでもらい、そして、自分が選んだ句についての感想などを伝え合います。
「自分の句を皆に披露するなんてとんでもない!!!」とビビっておりましたが、とても和気あいあいと楽しい雰囲気で進み、同じ所を歩き、同じ風景を見ていたはずなのに何一つ同じ句がない、ということにも驚きです。
決まりごとや文法の知識よりも、まずは「座」を共有する
そして、この会の後、参加者の皆さんが自発的に句作りを続けられ、Facebookのグループが生まれるという、楽しくて嬉しい事が起こりました。
そこは、言わば「ゆるハイク」のアフターレクチャー&情報交換の様な場で、ゆるやかなペースで、みなさんが自由に投句して、それを海芋さんに添削して頂いています。
日々を丁寧に過ごす事、小さな幸せに目を留める事、自分の気持ちに向き合う事、これらはすべて、豊かな人生を過ごすために必要な事。
この小さな積み重ねが人生の幸せに繋がり、叶えたいVisionを実現する事にも繋がると思っています。
今後も四季に合わせて「ゆるハイク」はゆるく継続していくことになりました。
次回が今から楽しみとおっしゃって下さる皆様と一緒に、私もかなりワクワクです。
こちらは、Vision Quest HPでの開催報告ページです。
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