浪人生・受験生を持つ親御さんへ。この時期にこそ始めたいこと。
(photo by yuka Y)
今年も残りわずか一ヶ月を切りました。
受験生・浪人生にとっては最後の模擬試験が終わり、模擬試験結果と自分の目指す学校との判定を照らし合わせていろいろな想いが揺れ動く時期。
かく言う私も去年の今ごろは浪人生の母でしたが、1年前を振り返り、そしてその時期を終えた今だからこそ改めて想う事をいくつか。
当然のことだけど、本人達が一番大変なんだ。
本番まではあと2ヶ月。
最後の模擬試験の結果に一喜一憂しがちな時期。
実は、うちの息子の模擬テスト結果は、志望大学への判定はほぼ全てE判定でした(笑)
息子は結果を見ながら表面では平静を装いつつ内心アレコレ考え、親も子供の将来を思って何かを思い、互いにぐるぐる回る心境と心境。
この時期、親御さんは「ぐっとこらえて子供を信じて」とか言われますけど、手放しで子供を見守ることができる親なんてそうそういないと思いますよね。
でも、やはりここは周囲は何を言う事なく見守るしかないし、子供たちは残りの2ヶ月間、目の前の事に集中できることが一番大事なわけです。
親も自分のチャレンジを見つけよう
子供に注意を向けずにいることが難しいのに信じて見守らなければならない時、親がしたら良い事。
子供の日々の健康管理や食事の準備は大事な一つですが、それと同じ位に、
親も「自分の事」で必死になること
も一つの方法かなと思います。
先日、あるセミナーで浪人生のお母様とお話する機会があったのですが、彼女自身がそこで学びたいテーマを見つけながらも「今は娘が浪人中なので、親の最後のツトメとして受験が終わるまでは我慢します。」とおっしゃられたのです。
私は「子供が浪人中だからこそ、親は自分のやりたい事を始めたらいいのに。」と思います。
ここにはいろんな考えがあるとは思いますが、この時期だからこそ、親が子供以外の何かに注意を向けても良いのではないかと思うのです。
もし一生懸命になる内容が「目標を決めての勉強」だと、子供自身が抱えている試験への大変さ、プレッシャー、緊張感などに共感できるようになって尚更良かったりします。
私自身最近ある国家資格取得に挑戦しまして、そこそこ大変だったのですが、その時に一番良かったのは、息子や娘の大変さを身を以て感じられた事でした。
私自身も学生・受験生時代を経験してますし、試験の時には大変な思いをしていたのでキツい気持ちはわかっているつもりだったのですが、実際に再びリアルで試験を受けようとしてみるとそれは大層なプレッシャー。しかもかなり大変なチャレンジでした。
娘も「全ての親は試験勉強をして子供の気持ちを知るべきだよ」と言ってましたが、勉強する立場の気持ちをわかるには、体験するのが一番ですよね。
そして親が何かを勉強して何が得かというと、自分も何か(資格も含め)を習得できる事です。まさに一石二鳥。
親が自ら行動する事、そして自立した個人同士として良い循環が流れる動きを、親の方が先に生み出すようにできたら素敵だと感じます。
子供が試験を終えて巣立った時に親はどうするのか。
以前、息子のセンター入試が始まる直前に書いたブログがあるのですが、そこに以下のような事を書いておりました。
後は必要な力が出せる様にスイッチを入れるだけ。
かーさんは、そのスイッチは「試験の先にある人生のワクワク」を思い描けたらONになると思ってる。
「試験の先にあるワクワク」
そう、子供は試験を終えたら新しい人生のスタートを切るわけですよ。
さてその時、親としての自分はどうするか。
そこから改めて「これからどうするか」を考えるのでも良いのですが、お子さんが大学生になった時に「子供ロス」にならない様に、と言うよりむしろ大学生になったと同時に自分も新しいスタートを切れる様に今からチャレンジのスタートを切っておく。
「幸運とは準備がチャンスと出会う事」という言葉がありますが、何かにチャレンジしようとして実際に行動を始めている人のところには、不思議とラッキーが訪れてくるものなんですよね。
3ヶ月あったら人生は変えられる
そうなんですよね。
3ヶ月あったら、人って結構いろんな事が出来ます。
絶対無理と思っているフルマラソンだって、3ヶ月きちんとトレーニングしたら完走できる様になるものなんですが、絶対ムリ→やってみたら出来た!という時、人はものすごい価値観の転換を経験する事が出来るのだと思います。
以前私はこの事実に気づいて、1年間で人は4つも人生を変えるような事に挑戦できるんだと愕然とした事がありますが、そこまでしなくても(笑)何か一つにチャレンジする事も可能ではないでしょうか。
何かを始めない言い訳はいくらでも作れるものですが、何かを始めた人は人生を変えられる。これは間違いないと思っています。
最後に、自分のチカラを信じる
自分の力、可能性を信じてみること。
実は、自分の力を心から信じられる人は、子供の力も信じることができるものです。
子供の力を信じましょうよ。
つまり、自分を信じましょう。
そうすると、「我慢する」という発想も行動もなくなります。
まとめ
浪人生・受験生にとってはもちろん、親御さんにとっても大変で大切なせっかくのこの時期だからこそ、来年の春に何か新しい事を始められるような準備を親御さんご自身が始めてみること。
すぐに結果にならなくても、きっとそれは将来の何かに繋がるはず。
せっかくのこの時期、チャンスに変えるためのアクションを自分から仕掛けてみる。
待つだけでなく、事を自ら始めてみることを心からお勧めします。
それは、寄り添う事が可能な時期の子供を持つ親として、子供と共に何かを頑張れる最後のチャンスだと思います。