「君の後ろに道ができる」かーさんから受験を終えた息子へ。
浪人していた息子の受験生活が終了しました。
下記ブログで、入試が始まる前にかーさんが思う事を書きました。
同様に、受験を終えて一区切りついた気持ち、息子に伝えたい事について。
まず、入試の結果。
本命として必死に追いかけ続けた大学には一歩届かず。
残念。
そもそも高いハードルな相手であるのは分かっていた事だけに、ぎりぎりまで頑張り抜いた結果ということで、良し。
最後まで諦めないからこそ明らかになるものがあり、その結果として諦められるようになるしね。
この場合の「諦める」とは「割り切る」ことなのかもしれないけれど。
思い返せば、高校在学中のこと。
想いを持って進みたい大学を見つけて、わずかな可能性にかけてチャレンジしたAO入試。
しかし、通らず。
もともと通っていた高校は大学の附属校だった訳だから、そのまま上がる選択肢もあったのに「自分はどこで何をどの様にしたいのか」を改めて自分に問いかけて一般入試にチャレンジした結果の浪人生活。
そして、やはり、実らず。
とことんやった。
本当に「やり切った感」で、今はいっぱいだろうと思う。
今だからこそ振り返って思うけど、次々とやってくる目の前の選択肢に対して向き合うのが精一杯だった当時、部活でキャプテンを務めながらのAO受験の準備など、進路選択はとても大変だったんだろうなぁ。
だからこそ、息子よ。
本当にお疲れさまでした。
いやー、よく頑張ったよ、本当によくやった。
そして、家族としても、息子の受験が終わって一区切りついた後の安堵感というかホッとしたのんびり感たるや。
これは一体なんでしょうね。
実務的に構ってあげられる事はほとんどなくても、やはり大事な家族の一員の一大事。
心の片隅でいつも気にかかるのが家族と言うものなんだなと思う。
そして、受験に失敗なしと言うけれど、まさに、チャレンジに失敗なし。
受験に関して言えば「決まった所が行く所」
そして、ありがたくも合格を下さった学校の中から、自分が進学したいと思う先を気持ちよく決められたことや「どこに行くか」よりも「これから自分はどうするか」に気持ちをスパッと切り替えて着々と準備を進めらているのは、やり切ったからこそ。
今となっては、合格が叶わなかった本命校は、結局行く事になった大学へ導かれるための布石だったと理解する程だよ。(我ながら都合良く解釈し過ぎ?調子良すぎるか??笑)
でも、あながち冗談でなくそう感じるのは、AO入試の準備をする過程で「自分はこれまで何をしてきて、何を感じ、その結果今をどう過ごしていて、さらに、これからどうしたいのが自分なのか」を考え抜いた答えが、今回の一般入試後、進学先を決める際の思考プロセスに繋がっていると感じるから。
やっぱり、今回決めた先に、何かの「使命」があるではないのかなと思います。
そして改めてこういう時、かーさんは高村光太郎さんの詩「道程」を思い出すのですよ。
そう、あの「僕の前に道はない。僕の後ろに道は出来る」 の有名な詩。
ちなみに、この「道程」は、そもそも102行の長詩で
どこかに通じている大道を僕は歩いているのじゃない
から始まり
僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
に繋がり、延々と詩文が続いた後、
ああ
人類の道程は遠い
そしてその大道はない
自然の子供達が全身の力で拓いて行かねばならないのだ
歩け 歩け
どんなものが出てきても 乗り越して歩け
この光り輝く風景の中に 踏み込んでゆけ
となります。
まさに、自分でこの道を選び(というより、選ばざるを得ない環境に置かれ)、後には引けない状況下で覚悟を決め、勇気を持って前進するしかない状況でここまで来たわけで。
そして、まだまだ道半ばな自分の事を振り返っても、人生ってそんなもんだったなって感じるのです。
そして、だからこそ、次の一歩を踏み出す方向が見えるようになるということ。
いつまで経っても、目の前に道はないのが人生だとすると、自分に正直になって(これが「自然の子供達」の意味する所と理解)全身で切り拓いていくしかない。
改めてお礼。
とーさんとかーさんは、「大学に進学する意味」を考える機会を与えられたおかげで、共に成長することが出来ました。
これには、心からの感謝です。
本当に、ありがとう。
最後に、入試が終わった直後のかーさんとのLINEの会話だけど、
このメッセージ、かーさんには涙が出る程嬉しいものだったよ。
私の子供に産まれてきてくれて、本当にありがとう。
おかげで、たくさんたくさんの気づきと喜びを頂いています。
これから、さらに大人への一歩を踏み出すね。
大人は楽しいよ。
(注釈)上記「生まれる前に家族を選んでるんだとしたら・・・」のクダリは、以前私が体内記憶を語る子どもたちについてのドキュメンタリー映画「かみさまとのやくそく」について話したことがあるからだと思われます。