屋久島旅5日間。暮らすように滞在して見えた景色。
ちょっと早い夏休み。4泊5日で世界遺産の島、屋久島に行ってきました。
オットとオットの友人2人、合計4人での旅。
今回は、屋久島にご縁が深いFさんの話から始まった屋久島旅ということで、Fさんに島案内をして頂け、何もかもがスムーズで大変ありがたい。
しかも、お知り合いが屋久島に持っていらっしゃると言う別荘に滞在させて頂けた事で、食事を始め、時間に縛られたり追われたりする事なく、洗濯もしつつ、4泊というゆったりした時間の中でまるで生活するようにのんびり過ごせたのが何より良かった。
というわけで、屋久島の景勝地、そして屋久島の生活についてご紹介
1、屋久島は岩と滝がたくさん!
これ、訪れてみての実感。
屋久島は至る所に滝があり、そして、その滝の周りを雄々しい岩が取り囲んでいる。
まずは千尋(せんぴろ)の滝
尋(ヒロ)とは、人が両手を広げた長さを言うそうで、つまり千尋とは、千人の人が両手を繋いだくらいの大きさという意味との事。
この左右の岩は花崗岩、200メートルの一枚岩。
そして滝は60メートルの高さから流れ落ちるんですって!
遠いのでその高さはピンとは来ないけれど、かなりの迫力。
とにかく屋久島のスケールを感じます。
車で滝を見る場所のすぐ近くまで行けるので、とても訪れやすい観光スポット。
そして、大川(おおこ)の滝
こちらは、滝壺のすぐ近くまで行けるので、滝のマイナスイオンを存分に浴びる事が出来てとてもとても気持ちがよかった。
思い切りマイナスイオン浴びまくってます。
いつまでもそこに居たい感じ。気持ち良過ぎました。
2、体調や気分に合わせてコースが選べるヤクスギランド
安房から15キロのところにあるヤクスギランドは、標高1,000から1,300mに広がる自然休養林。
屋久杉と言えば縄文杉ですが、縄文杉まで行くには往復11時間ほどの時間とそれなりの装備が必要なのですが、ここヤクスギランドは4つのコースが作られていてその時の体調や興味関心に合わせて決められるのがとても良いです。
今回の旅では、日程の都合で縄文杉は見に行きませんでしたが、ヤクスギランドでも存分の屋久杉から伝わる木のエネルギーと水から感じる癒しが感じられました。
3、ガジュマル公園で感じる生命力の不思議
ガジュマルは熱帯アジアに広く分布する常緑高木。
幹から無数に垂れて下がる「気根」。これは、多雨のため、空中から空気呼吸するためらしいのですが、気根が地面について成長して支柱になると、もとの幹と区別がつかなくなり、しまいに古い木が枯れて気根が新しい幹になるんですって。
すごいー。
このことで、ガジュマルは「歩く木」とも言われるそうなんですが、このガジュマル公園、10分程度で回れるほどの広さなのですが、もう何とも言えないジャングル感。
不思議な感じでしょう??
この木とか、もうほんと、前のめりで歩いている感じがすごい伝わってくるー。
4、地元の海中温泉祭りは地域全員で楽しむお祭り
ちょうど最終日の夜、屋久島南端・平内地区で、地元の「平内海中温泉祭り」があると聞いたので行ってきました。
平内には、1日2回の干潮時前後にだけ入浴できるという「海中温泉」がありまして。
その地域の村のお祭りです。
舞台では、子どもたちのドラえもん音頭から始まって、子どもたちの踊りやお姉さんの舞踊、そしてフラダンスなどなど。
会場がそれはそれはもう本当にほのぼのとして、そして和気あいあいとしていた。
各集落カラオケのど自慢では、平内カラオケ同好会の方による屋久島エレジー。
隣の集落からの応援カラオケもあったりとにかく大盛り上がり。
村の方達が家族や親戚一同、そしてお友達と交流しながら楽しそうにお祭りに参加している様子が見ているだけでも楽しかった。
なんでも、観光客や隣の集落からの参加も含めて、1,000人を超える来場者数だったとか!すごい!!
抽選のための抽選券が事前に配られるのですが、景品は炊飯器やタイヤといった実用品から、お酒やお米にお食事券にティッシュ一箱とか、もういろいろあって、これも面白すぎ。
ヒッピー、アース系と言った感じの方も多く見かけましたね。
種子島にはサーファーが多くて、屋久島にはヒッピーが多いと聞いたけど、そんな感じかなぁ??
5、スーパーから知る屋久島あれこれ
生活者目線と言う程の事では全くないけれど、ホテルではなく家での滞在だった事もあり、地元のスーパーCOOPに毎日通いました。
ここに行けば、食料品から生活雑貨までほぼ全部揃います。
ただ、海が荒れると輸送船がストップするので、生鮮物の棚はすぐにこんな状態に。
これが長期間続くと大変ですよねぇ。。。
お酒のコーナーはさすがに焼酎がずらりと。。。
理由はわからないけれど、屋久島の名焼酎「三岳」は購入制限されてました。
そして、屋久島の名物「首折れサバ」を発見。
鮮度を保つために、水揚げ後すぐに首を折って血抜きをする事で臭みがなくなるとのこと。
もう一つの屋久島名物は、トビウオ。
トビウオ屋久島揚げ発見。
南関あげ?って一体なんだろな。
熊本名産らしいけど、ぶ厚い、乾燥している油揚げのようなものでした。
クマモン、人気だなー。
6、お湯、熱すぎ!尾の間温泉
地元の方がお風呂代わりに通っている尾の間温泉。
1回の入浴料は200円。
すんごい味わいがある。
しかも入浴後、大変に気持ちよい。
しかし。しかしとにかく熱い。熱すぎ。
じっとつかっているなんてほぼ無理。
でも何とも言えない味わいが気に入って2回目に行った時のこと。
地元の親子連れやおばあちゃんがたくさんいて、その方達が湯船から桶で汲んだお湯をそのままざーざー頭にかけて洗っているのを見て仰天しました。
あのお湯の熱さに慣れていない者には、あの行為は全身火傷に繋がるのではないかと。。。
それにしても、水の島、屋久島。
この写真のようにすっきりと空が晴れ渡っていたのは初日だけ。
残る4日間は雨と曇りと晴れが交互に訪れるめまぐるしい天候で。
こんな空になってみたり。
でも、綺麗な蝶が花の蜜を求めてたくさん飛んでいたり。
鮮やかな花の色も。
みずみずしいコケも。
サルも見て。
シカも見て。
屋久島を満喫した5日間でした。
屋久島では、とにかく「循環のエネルギー」というものを特に強く感じました。
杉やガジュマルの木のように長い時間をかける循環もあれば、蝶や花のような短いスパンで循環していくもの、水や滝のように流れ流れていくものも含めて、全て物事は循環しているのだなぁと。
そして、今回このブログには書きませんでしたが、滞在期間中に現地の方との暖かい交流があり、屋久島に対する思いがただの旅では得られない、とても心に残る時間となりました。
旅で訪れる場所とは言え、そこに生活している人がいるならば、その現地の方との交流があると旅は全く違うものになるものですね。
1回限りで終わらない、必ずまた訪れたいと心に感じた屋久島旅、全ての出会いに感謝した5日間。
本当にありがとうございました。