モヤモヤしている園ママたちへ。かつての園ママがPTAバザー委員で実現したかった事
秋。
運動会、文化祭の季節。
同時に、秋はバザーの季節でもあります。
先日、こんな記事を読みました。
この記事を書かれた方は、手作りの小物や家庭菜園などを丁寧に行い、日々を豊かに暮らしていらっしゃってとても素敵なのですが、お子様が通園時にはバザーで腕をふるわれていらしたとのこと。
ブログを読み進めるうちに、私も、下の娘が幼稚園に通っていたときの事にバザー委員で頑張っていた事を鮮やかに思い出しました。
そうなんです、母たちは、とても頑張っていました。
(そして、今もたくさんの母たちが頑張っていらっしゃる事かと)
PTA活動のあり方については今はさておき、幼稚園や小学校に入ると、およそPTA活動と言うものに参加せざるを得ないもので(でした)、私も下の娘の時にはがっつり活動しましたね。
PTA活動は、仕事との折り合いのつけ方や人間関係の「大変」な事がクローズアップされがちですが、一方、気の合うママ友に出会えるチャンス。
志の同じ様なメンバーが集まると「ママ友」を越えた生涯の友になるなどの良い面もあります。(実際、私もこの活動を通じて子ども同志は縁が途切れてもお互いを想いあえる素晴らしい友人を得ることができました。)
ここで余談ですが。
◯◯マーク委員とか、ほんとに雀の涙をかき集めるように地道で細かな作業でしたね。◯◯マークって風が吹いたら飛び散ってしまうようなペラペラシートや小さな紙片ばかり。それらを袋から出して台紙に貼って点数を合計するとか、ほんとに気が遠くなるような作業・・・。
そもそもPTA活動は子どもたちが通う園へのサポートが目的。
母たちは子どもたちの豊かな教育環境を整えるために少しでも出来る事をガンバるのですが、◯◯マークを集めたりする事も、少しでも園や子どもたちのためになると思えばこそ、母たちはガンバる。
ガンバれるのです。
いくつか種類があるPTAの中で私が希望したのは人から「大変」と言われがちな「バザー委員」。
というのも、実は私、手作りが得意で好き。
バザー活動での売り上げは、園への寄付となります。
もともと自分の出来る事で人の役に立ちたいという気持ちが強い私には、手作りで自分の得意が活かされつつ役に立てるバザー委員は受け入れやすかったのです。
バザー委員の中では手芸部門が主担当。
いやー、実に楽しかったですね。
育児や家事で忙しい中でも、風何でもないシンプルなTシャツにボタンやビーズや刺繍アレンジを施してオリジナルに作り替えることには楽しんで取り組めました。
今から思うに、あのエネルギーって一体どこから出て来ていたんだろうという感じですw
良い仲間に恵まれ売り上げも好評で、前年度比大幅アップだった記憶があります。
売り上げはそのまま園へ全額寄付。
きんさんのブログにあるような「売り上げの一部を懇親会に使えないだろうか」という提案もありませんでした。
もしあったとしても、同様に却下されただろうと思います。
ただ、どうなんでしょう。
そんな提案がもしあったとしても良いんじゃないかな、と、今なら少し思えたりもするんですよね。
子どもと園のために頑張った自分たちへの慰労を込めてささやかな懇親会を催すなど方法は何でも構いませんが柔軟に考えるのもアリかも?とも思います。
母たちは、というより当時の私は、あの時一体何のためにあんなに頑張れたのか。
もちろん「寄付」として子どもたちの環境向上のためであったことは間違いないのですが、そんな大義名分だけではなかったように思えていて。
おそらく、私は、何かに没頭して満たされたかったんです。
妊娠して仕事を辞めてキャリアの道を降りる事を決めた自分。
「◯◯さん」ではなく「△△ちゃんのママ」と呼ばれる自分。
保育園ではなく幼稚園を選び、「子どもと一緒の園生活」を楽しもうと決めた自分。
それでも、これでいいのだろうかと時折不安になる自分。
すべて同じ「自分」から湧き出てくるモヤモヤとした何かが常にあって、でも、そこを突き抜ける方法も見つからなくて。
子どもも可愛いし、その生活も充実しているけど、何かが足りていない。
それを一度でも口にすれば周囲からは「本贅沢なワガママ」と言われてしまう。
でも、そもそも女性はわがままで欲張りな生き物だし、自分もご多分に漏れずそんな生き物だし。
自分に向き合うと言っても、向き合うものが何かもわからなかった自分。
そんな中でモヤモヤの中にいる自分を忘れるには、目の前にあって、自分の好きで得意な事に飛び込み、全身のエネルギーを投入し、楽しみにただひたすら没頭して集中する事しかなかったんだと思うのです。
その意味で。
私はおそらく満たされない何かをそこで満たし、「上手にできた!」「売り上げも上がった!」「仲間と濃い時間を過ごせた!」などの結果を得て、癒されていたんだと思うのです。
なので、満たされていた私には、売り上げの一部を懇親会に使うのは自分にとっては不要でしたが、それぞれの思いがあってもおかしくなかっただろうな、と。
あの当時、私はそのまま手仕事で生計や収入を得る道を探してみようかと一瞬考えた気もします。
実際、本当に手仕事プロ級のママはその後裁縫系のお仕事に就いたり、園ママ用のオシャレサブバッグを作って口コミで注文を取っていた友人は遂には起業してましたっけ。
結局、私はその後、知人から在宅で出来る仕事を紹介され、手仕事を収入に結びつける事には至りませんでした。
が、あの時のどこかに向けようとしていた情熱が何かを超えて友人の何かに届き「仕事」の縁を引き寄せたのかもと、今だから言える事ではあるけれど、そんな風にも思ったりします。
たかかバザー、されどバザー。
純粋に子どもたちのためだけに何かをするのはとても素敵。
でも、それと同じ位の情熱を「自分のため」に向けてする事は、新しい何かを生み出すチャンスにも繋がるはず。
今何かにモヤモヤしているママたちに言いたい事。
今やっている事は明日の何かにきっと繋がります。
たとえ今はそれが何かわからなかったとしても、後には、自分に通じてきた道がはっきり見えるはず。
目の前の何かに没頭する。そしたら、きっとそれは何かに繋がる。
繋がると信じて、肩肘を張り過ぎる事無く、今を上手に楽しんで欲しいと思います。
【幼稚園、保育園でモヤモヤを抱えるママへ】
【つい頑張り過ぎちゃうママへ】
【小さな赤ちゃんを育てているママへ 】