七里ケ浜ハイブリット。インパクトありすぎの牛乳ラーメン。

 江の電の七里ケ浜駅を降りてすぐ左手にあるラーメン屋さん。

若者たちが数人、外のテーブルでラーメンすすりつつ餃子とビールを飲みながら、いつも楽しそうにしてる。それでなんか気になっていたけれど、もっと気になるのはその店名「ハイブリット」。

 

【ハイブリッド(hybrid)】

 

近年、低燃費で地球で優しい車として広く知られるようになった言葉だけれど、もともとの「hybrid」とは、雑種とか混成物とか混種語とか、そういう意味らしい。

その名を冠するラーメン・丼物のお店。

でも、HI-BRIDなのか、ハイブリットなのか。

どこかすべて微妙にズレている。

いったいなんなんだ。

 

この店頭の構えにしたって、シャッターは閉まっているけど、のれんはかかっている。

営業中なのか準備中なのか。

七里ケ浜ハイブリット

そして一番気になるのが「牛乳ラーメン」というメニュー。

七里ケ浜ハイブリット

 

実は、私は、牛乳が好きではない。

温めてある牛乳はもっと好きでない。

その牛乳ラーメン。一体どんなもんなんだろうと気になっていた。

と、つらつら思っていたところ、七里ヶ浜に住む友人がこの牛乳ラーメンの大ファンだという。ちょっとカルボナーラのような風味で癖になる、と。

そして、大将の動きも何もかもすごいからとにかくお店に行ってご覧とまで言われ、こりゃすぐにでも行かんならんと思い立ち、行ってきましたよ。

七里ケ浜ハイブリット

店内入って一番最初に目に入ってきたのは、永ちゃんのポスター。

CAROLです、CAROL!

むっちゃカッコいい。

七里ケ浜ハイブリット

そして大将。

痩せた身体にクタクタのTシャツを着て、絶えず動きまわってよく働いていらっしゃる。

七里ケ浜ハイブリット

七里ケ浜ハイブリット

 この雑多感。

やはりハイブリット(ハイブリッド?)

七里ケ浜ハイブリット

近所の子どもたちがお店のことを精一杯応援する手書きポスターも貼ってあって、温かい気持ちになる。なんだか泣けてきそうだ。

「はたらいているのにおきゃくさんがこなかったらこまるよ!」・・・説得力あり過ぎ。

七里ケ浜ハイブリット

注文するメニューは、それはもう、牛乳嫌いな私がそれでも勇気を出して食べると決意してやってきた牛乳ラーメン。

繰り返すが、私は牛乳が苦手。

なので、ちょっと食べてみてやっぱり辛かった時のために、今回はオットに一緒に来てもらった。

オットはお茶代わりにご飯と一緒に牛乳が飲める人。

きっと大丈夫だろう。

七里ケ浜ハイブリット

オーダーしたのは、牛乳ラーメンの他に、トマトラーメンと餃子。

 

そして、ほどなくして、牛乳ラーメン到着。

七里ケ浜ハイブリット

白い。でも、匂いに牛乳感は、全くない。

ところどころに浮かんでいる白い塊は、溶かしバターか。

七里ケ浜ハイブリット

で、ですね。

一口スープをすすってみて、これがまたどうしたものか。

美味しいんですよ!!!

美味しい!!

驚いた。

美味しい。

牛乳の香りは確かに、ほのかに香るけど、全然気にならない。

塩味ベースのスープに、なんなんだろう、牛乳が違和感なく融合している。

まさに雑種感。ハイブリッド、いや、ハイブリット。

かなり感動。オットに食べさせる間もなく、どんどん箸が進む。

で、結局スープまで完食。

摂取カロリー的に、ちょっとヤバイか。

七里ケ浜ハイブリット

 

次。

トマトラーメン。

七里ケ浜ハイブリット

バジルにトマトに、千切りニンジン、水菜とワカメがトッピング。

スープはやはり塩味ベース?

七里ケ浜ハイブリット

でも、完全にバジルとトマトの相性がキレの良いスープパスタのような感じ。

食べているうちに、自分はラーメン食べてるのかスープパスタ食べてるのかわからなくなってきた。

七里ケ浜ハイブリット

そして、餃子。こちらはかなりスタンダードに美味しい。

七里ケ浜ハイブリット

 一個が結構大きいし、

七里ケ浜ハイブリット

すごくジューシー。

七里ケ浜ハイブリット

ビールが進む。どんどん進む。

あんまり全部美味しいから、もう一品頼んでみた。

レバニラもやし炒め。

七里ケ浜ハイブリット

これも美味しかった。

ところで今回は売り切れで頼めなかったけれど、シラス餃子なるものもあるらしい。

そして、このシラス餃子の売上10%はミャンマーの子供たちの未来や教育のために寄付されているとのこと。

七里ケ浜ハイブリット

そうそう、店内やお手洗いにミャンマーの子どもたちの写真がたくさん貼ってあったりして、大将はミャンマーに縁があるらしい。

いろいろ話を聞いてみたら、毎年、比較的閑散期である2月に2週間くらい休みをとってミャンマーにラーメンを作りに行っているとのこと。

ミャンマーの私設学校を訪れるとおっしゃっていましたが、私設なので学校かどうか、傍目にはわからない。でも、建物の中からABCが聞こえてきたらそこは学校の印なんですって。

なるべく現地で材料を調達しつつ、みんなに美味しいものをふるまってくるそうです。

なんでミャンマーなのか、いつからそう言う活動を続けていらっしゃるのか、1回目の訪問では聞ききれなかったけれど、平成元年のオープン時からの物語が店内のあちこちにしっかりマーキングされているのが皮膚感覚で伝わってきた。

七里ケ浜ハイブリット

 ハイブリットという店名にしたのも、いろいろあるのがいいと思っていたんですとおっしゃってた。今から25年以上も前からグローバルを肌感覚でわかっていた大将はただ者ではないと改めて強く思ったのであった。

ハイブリット

鎌倉市七里ケ浜1-1-19

050-5861-1827

火曜ー土曜 11:00-14:00(L.O.13:00)、18:00-23:00(L.O.22:30)

日曜・祝日 11:00-18:00(L.O.17:30)

月曜定休


ハイブリット 七里ガ浜/グルメ・クーポンのホットペッパー