シェアハウス仲間とワゴンあいのりで九州神社巡りの旅〜高千穂編

シルバーウィークに、九州〜高千穂〜阿蘇〜の神社をいろいろ巡ってきました。

お仲間は、私が入居しているシェアハウスのオーナーAさんを始めとするシェアハウスのお仲間関連の面々。

少し補足しておきますと、オーナーのAさんは非常にマメにイベントを企画して下さる方でして、鵠沼の古民家オフィスでの恒例BBQを始めとして、Aさんのアンテナに引っかかった土地へのショートトリップなどが頻繁に行われています。

企画やイベントはFB上のシェアハウスグループにアナウンスされ、メンバーは誰でも参加が可能。

参加率の高いメンバーさんはいらっしゃいますが、参加者はその都度変わります。

そもそも似たような思考の人が集まって繋がりは広がっていくものなので、そんなご縁は良い感じに楽しいものです。

そう言えば、過去には北鎌倉〜長谷までのハイキングも行きました。

色恋の抜けたテラスハウスからのあいのりワゴン

今回のツアーはかなり壮大。

鎌倉のシェアハウスを出発し、九州までの道中をオーナー保有のワゴン車で行くというもの。

高千穂〜阿蘇を目的地にしつつも、行きの道中は日本海・天橋立近辺の神社にも立ち寄る、さながらクルマという現代における発明の産物を使った現代版の修験道。

ある意味、かなりハードな旅でしたw

私は、「テラスハウスからのあいのりワゴン!」と盛り上がっていましたが、行き先も神社仏閣系なのでフツーに(かなりな数の神社を巡った)「修験者の旅」。

それにしても、高千穂〜その他の神社、阿蘇の空気がとても気持ちよかった。

その中でも印象深かった場所の備忘録なぞ。

 

さて。

とは言うものの、実は私はこの旅には松山空港に飛行機での途中合流でして。

(おい、いきなりショートカットかよ!というツッコミは置いておいて・・・w)

他のメンバーは19日早朝の天橋立到着を目指して18日金曜の深夜に鎌倉を出発。

(深夜運転し続けからの天橋立での神社参拝は、ひたすら、スゴイ)

が、しかし、私は土曜日に家族の行事があったために往路省略してからの20日(日)早朝で松山空港合流とあいなりました。

カプセルホテル初体験

飛行機が早朝6時発のジェットスターのため、成田空港直結のナインアワーズを利用。

カプセルホテルに泊まったのは人生初!音も気にならないし、シャワーも快適、ゆったりスペースで、実によくできたシステムでした。

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なんだか、どこかスペースシャトル的な雰囲気で。

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カプセルに入った後に内側からロールスクリーンを下ろすと個室空間になります。

マットレスも枕も快適で熟睡でしたー。

松山空港ポンジュースシャンパンタワー

さて、みなが地面を這った松山までの距離を私はソラ旅ひとっ飛び。

そして出迎えるは、かのポンジュースシャンパンタワー!!

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これ、本物のポンジュースがジャージャー出てるんだと思って超盛り上がってたら、迎えに来てくれた友人に

「ここのつさん、これ、水ですよ。

オレンジ色の模型をつたわせてるんですよ」と冷静にいわれ、いきなりショックな洗礼に。

ちなみに、本当に飲めるポンジュース蛇口は、空港フロア2階にて毎月第3日曜に設置されるとのことでした。

これこそ、飲んでみたかったー。

松山〜佐田岬までのナイスなオーシャンロード

無事の再会・合流を喜び合いつつ、あいのりワゴンに乗り込み、九州へ渡るフェリーに乗るため四国最西端の佐田岬へ出発。

この道中がサイコーに気持ち良いのでありました!

サザンを大音量で歌いたい!的なw

あまりにも気持ちよいので寄り道、そして朝ごはん@双海海岸

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ホタテの醤油焼き。

この貝と醤油が焦げる匂いに反応しない日本人は、まずいないであろう。

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海は湘南で見慣れているとは言え、やはり砂の色や海の色、微妙にいろいろ違うもの。

瀬戸内の海の穏やかさも、とても素敵でした。

佐賀関港〜高千穂方面へ

フェリー70分で佐賀関港到着後、3時間程のドライブ。

夕方ようやく高千穂神社へ到着。

もうね、私としては、とうとうここに来れたよぉ〜(涙)という気持ちで胸はいっぱい。

夜には神楽を観にもう一度戻るのですが、まずは参拝。

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高千穂と言う場所は、私にとって少し特別な場所でありまして。

15年程前に働いていた会社の方達が皆さん口を揃えて高千穂についてアレコレ興奮気味に話されていて知った土地。

以来、一度行ってみたいと心に思っていた場所。

これまでの15年来の自分の来し方をもつい思い返したりして、とにかく感無量。 

そして高千穂峡を散策。

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切り立った岩の感じとか、澄んだ青緑色の水の感じが、ひたすら神秘的。

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集合写真。

橋全体が苔むした感じとかも、最高ですね。

高千穂神社夜神楽。アメノウズメノミコトの舞

宿での夕食後、夜神楽を見るために再び高千穂神社へ。

境内の神楽殿では、毎晩20時からいわゆる夜神楽と言われる高千穂神楽が観光客向けに奉納されているのです。(一人700円)

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連休中と言うこともあり、神楽殿は観光客でぎっしり。

この高千穂の夜神楽は、岩戸神楽とも言われて国の重要無形民俗文化財指定。

そもそもは、天照大神が天の岩戸に隠れられた時に、岩戸の前でアメノウズメノミコトが調子面白く舞ったのが始まりとのこと。

タヂカラオの舞、ウズメの舞。

これを機会に、日本神話をもう一回読み直してみたい。

ちょっとディープに読み込めるオススメ日本神話解説本とかあったら教えて欲しいです。

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クシフル神社マル秘スポット

翌早朝は、天孫降臨の地として知られるクシフルの峯にあるクシフル神社へ。

まさに、高千穂の地においても大事な神社に当たるかと。

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この写真の場所は、クシフル神社のさらに上にあるマル秘スポットなのですが、とっても気持ちよい風が静かに絶えず流れていて、朝の気も加わって、本当に清々しい気持ちになりました。

(ちなみにクシフル神社には社務所がないので、クシフル神社の御朱印は高千穂神社で一緒に頂きます。) 

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 このあたりから眺める棚田・里山風景はまさに日本の原風景と言う感じ。

何ともいえず穏やかになる、こういう気持ちは何なのでしょう。

これが日本人のDNAなのか。(それとも、たんなる年を取ったせいなのかw)

秋元神社の龍神パワー

秋元神社は龍神で知られる場所。

御祭神はクニトコタチノミコトで国土の神様とのこと。

また、神社の拝殿が鬼門を向いていて大きなパワーが宿るとか。

また、参道入り口と拝殿横の御手水は、秋元の山水で昔から御神水として信仰されているということで、私たちもペットボトルにお水を頂いて帰りました。

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 法楽で法螺を吹くと、カメラに入り込む光の幅が音に合わせて大きくなり、色も変わるのが不思議。

カメラに光の線が入るのは逆光時のレンズのためだとはわかっているけれど、同じ位置と姿勢で構えていて光の幅が変化するのを目の当たりにすると、やっぱりちょっと、これは何なんだろうって思わずにいられないです。

太子ヶ窟からのほら貝の響きに感涙

そして、振り返って今回の一つのハイライト、太子ヶ窟。

秋元神社から山頂に向かい、道無き道といった小道を進んだ後、さらに山登りといった道を進んだところにひっそりとある祠なのです。

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出発地に置いてあった杖がなかったら登れなかったかもと言う程の険しい道で、さながら行者の修行場か。

登ること約15分で太子ヶ窟に到着。

師匠の法楽。

法螺が響き渡り、こだまが聞こえる様は言葉にならないです。

思わず感極まったのか、理由もなく涙が出てきた自分に我ながら驚きが。

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 山々に響くほら貝のこだまの冴え渡る様子に感極まったものの、ふと、なぜ山伏や修験者たちはほら貝を携えて吹くのか疑問に思って師匠に聞いてみたところ。

貝というものは、海底深い所にあるもの程、圧力に耐えられるように貝の厚みが厚くなるもので、ほら貝のように海底深い所のものを山の一番高い所に持って来て息を吹き込み音を響き渡らせることでエネルギーを循環させるのだとのこと。

もうなんというか。

そうか、だから心が揺さぶられたんだな、心底、納得。

もちろん、現代における携帯のように、信号や合図にも使われたとのことで、京都の山奥で法螺を吹いていると遠くから返事の法螺が聞こえてくることもあるそうで、アナログの中にも深い意味が感じられる通信手段だなあ、とさらに一唸り。

いろいろな所に、いろいろな意味が隠されているんですねー。

というわけで、ここらへんで前半終了。

後半・阿蘇の旅は次回。。。。

親の自立・子の自立。〜受験を通じて考える〜

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先週アップした記事に引き続き、今度は試験ネタに息子との会話を絡めて少し。

 

それにしてもですね。

日々のちょっとした時に「もう試験に向けて勉強しなくていいんだ!」と、じわっと幸せを感じる瞬間が多いのですよ。

そんな折、珍しく家にいた息子とお昼を二人で食べていたときの会話で何気に気づきが多かったので、とにかく、再現。

 (ラーメン食べながら・・・)

母:かーさんさぁ、試験が終わって本当に良かったって、改めて思うんだよねー。

例えば、これまで移動の時に持ち歩いていたテキストとか、これからは鞄に入れなくていいんだって気づくときとかの、ふとした時にさぁ。

息子:ふーん、良かったねー。

母:しかしさ。あなた、去年一年間の浪人生活、よくぞ本当にがんばったよね。

何度でも言うよ、ほんとによくやったわー。

今さらだけど、当時のあなたの気持ちが少しだけどわかった気がしたよ。

あれはあなたにとってはずいぶんキツかっただろうと思う。

息子:うーん、5月がね〜。

5月の頃はキツかったね。

これから先、ずっと一生5月が続くって思ってた。

母:へー、そうなんだ!

浪人が決まって、新学期始まって、で、5月か。

そんなキツいと思ってたなんて全然気づかなかったなー。

その頃って、勉強では何がいちばん大変だった?

息子:うーん。まっさら過ぎるというか、取りかかれるところが多過ぎて、逆にとりかかれない、っていうか。。。

しばらく繰り返していくと、じぶんのわかっている所とわかっていない所が見えてくるから、やる事とやらなくていい事が見えてくるんだけど。。。

母:あー、それそれ、よくわかるなー。

スイッチが入った!みたいになったのって、いつ頃?夏とか?

息子:スイッチが入った、っていう感じはどこでもなかったなぁ。

なんて言うか、スイッチは入っているんだけど。。。

徐々に上がっていったっていうか。

母:そうかそうか。

でもさ、改めて今回思ったけど、記憶したり理解したりって言う「勉強」って、ループなんだよねー。

そうそう、それで言うと、ほぼ日刊イトイ新聞の夏の終わりの恒例コンテンツに「勉強の夏ゲームの夏」というのがあるんだけどさ。

賢いセンセイがいろんな質問に答えてくれてそれがウイットに富んでて面白いんだよね。今年の夏は、かーさんも試験勉強してたから、一生懸命「勉強の夏」の所を読んでみたんだよね。

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【備忘録】国家資格受験記念。アラフィフ30年ぶりの受験体験。

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先週の日曜日、とある資格を取得するために「受験」なる事をして参りました。

合格率35%の難易度C(やや易)とは言え、一応国家資格だったので当日は勝手に緊張しました、はい。

(ちなみに、日本には医師、弁護士、建築士、その他ありとあらゆる業界にわたり300弱の国家資格があるそうです。いろんな資格があって調べてみると面白い。)

合否が出る、そのために勉強をし、模試を受けて実力を知って本番に臨むと言った一連の「受験勉強」をしたのは、約30年ぶりくらいの事か。

終わってしまうと「良い経験」として丸められちゃいますが、今回、改めて気づいた事を備忘録として。

受験シーズンには遠いけど、試験というものは年中あるし、何かで役立つかもしれないしね。

まず、一番に思う事。

学生さんは大変だ。

覚えたくもない単語とか記号とか、覚えて一体それが何になるんだ?的な決まり事を、とにかく文句言わずに覚えないとならない。

「まだこんなに覚えてないー!覚えられない。あー、もー無理だー。」と叫ぶ私を横目に、JKの娘は「私の苦労がわかったか。高校生は期末試験のたびにそんな思いなんだからねっ!」と冷静な視線とコメントを、度々、頂きました。

はい、ほんと、その通りです。

大人の趣味から始まるお勉強は「繋がり」があるから納得感があるし、学んだ事が思わぬ所に繋がっていくので、勉強していても楽しい。

でも、学生的な勉強は「つべこべ言わずにこれはまず覚えなさい。話はそこから。」的な事が多く、それって、シンドイ。

単語カードなど作って隙間時間に見たりしましたが、年取っている分だけ記憶も弱いと嘆いたけれど、年齢に関係なく難しい事を覚えるのは大変なんですよね。

 試験前一ヶ月前のむにょむにょ

この時期のプレッシャー・・・。

なんで試験を受けようと思ったんだろ、という「今更そこ???」的な疑問・後悔から始まり、このままじゃ合格は無理だぁ・・・と言う焦り、プレッシャー、ストレス。

その一方、今はもうやるっきゃない!の開き直り。

「むにょむにょ」と「うぉぉぉぉぉぉぉーーーー」という感情の反復運動を繰り返す日々。

腹が据わるまでの期間って、痛く、ツライ。 

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Vision Quest開催報告【自分に必要なご縁を引き寄せるために】

Vision Questという主に女性対象の勉強会を主催しています。

今回は、『人見知りでも「人脈が広がる」ささやかな習慣』(サンマーク出版)を上梓された、はぴきゃりアカデミー代表の金澤悦子さんと一緒に、本を読んでなくても参加できる「読書会的なご飯会」なるものを開催しました。

ですので、今回の企画は、Vision Quest × はぴきゃり金澤悦子コラボ企画と言いましょうか。この本も女性限定の内容ではないので参加者も女性に限らず広く募集しました。

 

金澤さんには私と新卒入社した会社で内定者時代から一緒だったご縁でVision Quest第1回目のゲスト登壇者になって頂いたのですが、それがとても楽しかった事、また大変お世話になったのでいつか彼女の役に立てるような機会を作りたいと思っていました。

そんな矢先、この本が上梓され、書かれている内容も人見知りさんに限らず全ての人に大事な事なので一人でも多くの人に本の存在を知ってもらって読んでもらいたいと思った事から、このイベントの開催に繋がったという訳です。

人見知りでも「人脈が広がる」ささやかな習慣

人見知りでも「人脈が広がる」ささやかな習慣

 

 金澤さんは、誰から見ても「人見知り」とは縁遠い様に見える方なのですが、実は相当な「隠れ」人見知りとのこと。人知れず、陰ながら沢山の努力をされてきた事が本からよく伝わりました。

対する私は人見知りとは真逆の性格なのですが、良いご縁に恵まれてきたことや、ここぞと言うタイミングでの引き寄せには互いに大変通じるものがありました。

なので、私たちがイベントをするならただの読書会ではないものにしようと、テーマは「2015年後半に必要な出会いを引き寄せる」に。 

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進行ですが、前半では皆さんに金澤さんと私との掛け合いトークを聞きながらお食事して頂き、後半は「偶然の力を引き寄せる」練習として、本を使って今の自分に必要なメッセージを受けとるワークと、icolorチャート(生年月日から出された自分専用のもの)を使って自分の人生の流れの中から今の状態を知り、同テーブルの方とシェアしながら気づきを深めてもらいました。

 

会を終えての皆さんからのコメントで圧倒的に多かったのが「いやー楽しかった!」というもの。この言葉、主催者として、まず素直に嬉しい!!

そして、
>>読書会って初めて参加したけど、楽しかった。
>>ここのちゃんとえっちゃんのトークセッションは歯切れよく、大笑いの中にも有意義に生きるヒントがたくさん散りばめられ、会場にはとってもいい空気が流れていました。
>>美味しいご飯と読書会&ワーク。この企画、いいですね!またやってほしい!
>>お食事も美味しくて、悦子さん&ここのさんの話も面白くて、参加者の皆さんとやったワークも楽しくて、とっても盛りだくさんな時間を過ごせました!!
>>行ってよかった〜、なひと時でした!

などなど、主催者冥利に尽きるメッセージを沢山頂きました。

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そこで、来られなかった方のためにトークの中から

「なりたい自分」になるために必要なご縁を引き寄せる3つの大事な事

について、私の考えも合わせてここに挙げておきますね。

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与える事が出来る人は素敵だ。そして赤ちゃんは神さまだ。

何かを与える事が出来る人って素敵だなって、思った。

与える「何か」は、大きなモノでなくて全然構わない。

ただ、自分がその時に持っているものから、自分以外の誰かや何かに気前良く、見返りなしに、自然に差し上げられるモノを持っている人。

そう言う人は、本当に素敵だ、と、思う。

 

そういうモノの頂点は、赤ちゃんや小さい子どもの笑顔かなぁ。

赤ちゃんや子どもには邪念が全くないからね、あんなにプレシャスなモノを惜しみなく周囲にふりまいちゃう。

あんまり無邪気なもんだから、ど真ん中に受けとっちゃったりすると、こっちは最高にハッピーになれる。

同時にジブンてヤツが恥ずかしくなってしまったりする事もあるんだけど(笑)

 

哀しいかな、大人になってしまった私たちには、そんな邪念のないモノを差し出せるような事は少なくなってしまっているのだけれど、でも、人が何かに本気で一生懸命になっている姿からは、大きな感動を受けとることが出来る。

人は感動すると、素直になる。

私は、そう思っている。

そして、素直になると、人は自然と前向きに何かをしようという気持ちになるんだと。

だから、大人になってからは、人は一生懸命本気に何かをすることが、人に幸せをもたらしたりするんだろう。

 

いやいや、そんな「壮大な」話がしたいのではなかった。

 

シェアハウスにいると、いろんな人の個性が生活空間の中で交ざり合うわけで、メンバーが変わると、何かが必ず変化する。

見えない化学反応が起きているんだと思う。

草花が好きな人が入居されて、ちょっとしたコーナーにグリーンが飾られるようになったり。

健康に意識が向き始めた子がグリーンスムージーを作っていて、たまたま近くにいたら、どうぞと言ってお裾分けしてくれたり。

それぞれが、好きだったり得意だったりする事を、他の人に自然に差し出す事が出来るって、幸せだからこそ出来る事だと思う。

それは、とても素敵な事だ。

何も、モノに限らずとも、気持ちよい挨拶とか、気遣いとか、ちょっとした時の笑顔とか。

何かを無意識にボロボロこぼすように、誰かに分け与えて生きていて、気がついたら、それが実は良い事だったりする、そんな生き方ができたらスゴいなぁ。

そういう人が、もしかしたら、かみさまなのかもしれないな。

 

あ、そうか!

だから赤ちゃんはかみさまなんだ!

 

やっと、わかった。

 

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東京と地域の二拠点生活。始める所から始まるを楽しむ人生。

先日、素敵な記事を読みました。

簡単に要約すると

・建築ライターの馬場未織さんは、会社員のご主人未織さん、中学生の息子さん、小学生のお嬢さん2人の5人暮らし。東京ではご主人のお母様と同居という三世代家族形態。

・かれこれ10年に渡って、自宅と仕事を東京に持ちながら、週末は南房総の民家で暮らすという二地域居住を続けている。

(金曜の夜にペット含む家族全員で房総の「週末の家」へ行き、日曜日の夜に東京に戻る)

・そもそもこの生活は、アウトドア好きのご主人の影響で未織さんも自然に惹かれ始めた事やお子様の昆虫・自然好きもあって家族での田舎暮らしを真剣に検討したことから始まったのだが、暮らしの中に都会と田舎を取り込むために出た結論は「双方に家を持つこと」だった。

とのこと。

 

これを読んだ私の最初の感想は、「わーー、羨ましいなー」でした。

これを言うと、私の「東京〜鎌倉デュアルライフ」を知っている人から「おい、何を言っとるんじゃ!」といった怒声が聞こえてくるに間違いないと思うのですが(笑)、いや、何が羨ましいのかって「家族全員で2拠点生活を送っている」という所です!

そもそも、二人とも東京生まれの東京育ちという馬場さんご夫婦だそうですが、自分達らしい自然暮らしを求めて対話を続けて最終的に今の場所を見つけたとのこと。

そこにたどり着くまでには、思いがけない出来事が多くあったようですが、自然の中で時間を過ごす生活を成長途上のお子様やご主人と共に実現出来るって、本当に素晴らしいしとっても羨ましいと素直に感じたんです。

 

そうなんです。

家族で一緒にいられる時間は有限で、本当に貴重なんですよね。

 

私(たち)のケースで言えば、オットは山の中で遊んで育った田舎育ちで、対する私が東京生まれの東京育ち。

ただし、行動的な母親が幼い兄と私を野山遊びに連れ出してくれたり、小学生以降はYMCAキャンプに参加させてくれたりなど、私自身の自然体験は比較的多い方だったかと思います。

大人になり、当時現役社会人アメリカンフットボールチームの選手だったオットと結婚してからは、オットは仕事と試合・練習で年間通じて多忙な日々。

引退時、子どもたちはちょうど小学生でしたが、すぐに単身赴任生活が始まり、かつそれは6年にも渡り、家族で自然と関わるような機会はあまりありませんでした。

そんな私でしたが、40を前にして始めたランニングで出会った仲間と山や海などで再び遊び始めたことで自然の良さを再確認、子育ても一段落する中で昔から持っていた海や山が近い湘南暮らしへの憧れがわき起こるようになっていた時のこと、デュアルライフという方法で夢だった湘南に拠点を持つご縁とタイミングを頂いたのです。

この私の行動に引っ張られるようにして、オットと娘も私が週末に暮らす鎌倉シェアハウスに時々遊びに来るようになり、結果として家族全員が自然が近い生活の良さを実感するようになってきました。

つまり、馬場さん達とは違う順番で、オットや娘も自然の近くで暮らす生活が心地良いと感じ始めたわけで、これは本当に良かったかと。

娘について言えば、高校生の生活リズムの中でそんなに来られないのが実情ですが、この夏休みに娘と海を散歩していた時、娘が「お母さんがこっちに部屋を持った事で、海が近くなった」と言うのを聞けたのは嬉しい一言でした。(ちなみに、体育会に所属する息子は遊びに来てもいませんが。)

 

二地域居住生活に至る経緯やプロセスにはそれぞれのスタイルがあったとしても、自然の生活と東京での仕事を大事にしたいと考えて辿り着くところは結局同じかと思います。

私は、この生活を馬場さん一家のように成長途上にある子ども達と過ごしたかったなぁと思ってしまいますが、始めたところから始まる何かがあるはずですし「まぁ、これで良いのだ」と。

 

スタイルについては、

馬場さんが

「当然、二地域居住は、もう一つの住宅、往復の交通費や光熱費など追加の費用がかかります。これについては、私たち家族の『贅沢』だと考えています。東京に暮らす普通の家族は、たまにリゾートに旅行に行ったり、いい服を買ったり、子どもを合宿や塾に通わせたりします。私たち家族にとっては、その代わりがこの房総の家なのです」

とおっしゃっるように、もう一つの住宅を持つ生活スタイルは「贅沢」ですが、家を持たなくてもシェアハウスをセカンドハウスのように利用しながら二地域居住生活をするのもアリですよね。

とにかく大事なのは、丁寧で時間をかけた「話し合い」を持ちながら、思い込みに囚われずに色んなスタイルを模索することかと。

自分に正直な思いを大事にしつつ、同時に自分の周りにいる大事な人との対話を続けて前に進んでいけたら、きっとそれは何かに繋がっていくのだと信じています。

実際に私がこの生活を始めて1年とちょっとですが、以前に比べてずっと家族と話し合いをするようになったし、家族全員でフラットに話し合う忍耐力も必然的に身についてきた気がします。

自然の中で気持ちを開放して自分にとって大事な事を感じながら新しい世界を開いていくこと。

きっとそれまでの自分が想像もしていなかった何かに繋がるのじゃないかなと思います。

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子どもは一番身近に存在する自然。母親へ投げる娘の言葉から学ぶ事。

森・海・山という全部タイプの違う自然と、眠らない街である都会の2拠点を行き来して過ごした7月。 

森では日が暮れ行く時間をじっくり体感し、鳥の声で目を覚ます。

そして、湧いてくる森の力を肌から感じたり。

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 4.5キロ海を泳ぐ大会の参加目的で訪れた新島では、青い海の中を全身を使って海を感じられることって楽しい、そしてありがたいなーと感じた。

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夜には波の音を聞きながら地面に寝転がり、満天の星空をバックに流れ星を見られたのが本当に嬉しかった。

 

屋久島では大きな山と無数にある滝や水、屋久杉から循環するエネルギーを強く感じたし。

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群馬の川場村では、5月に植えた時に頼りなかった稲がすっかりたくましく育った様に自然の生命力を強く感じて。

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 一ヶ月間、都会に生活しながらも、森、海、島、たんぼと言った「自然」と行き来する日々を送りました。

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