春の鎌倉吟行句会。たい焼きなみへい〜OKASHI 0467〜由比ケ浜散歩
桜の開花宣言も聞こえてくる今日この頃でございますが、つい先日までは梅の花を見ては「春が来たねぇ」と挨拶を交わしていたものでした。
誠に季節の移り変わりの早さを感じるものですね。
私が主宰しているVision Questというコミュニティでは、「大人のあそび」をテーマに定期的にいろいろやっておるのでございますが。
3月の初めの肌寒い頃、鎌倉・長谷から由比ケ浜を散歩しながら俳句を詠み、それを皆で楽しく評点する会〜専門用語的には「吟行句会」、Vision Quest的には「ゆるハイク」を開催したのでありました。
詳しい内容は、Vision Questブログにまとめましたので是非そちらの方も見ていただきたいのですが、ここのつブログでは、お散歩ルートと、これがなくちゃここのつブログは始まらないとも言うべき「美味しいもの(お店)」のご紹介をしてみたいな、と。
当日のルートは、集合場所の長谷駅〜収玄寺〜由比ケ浜〜カフェFIESTA(句会会場)まで。後の句会で発表する俳句を作るための「春の季語」を探しながら道々歩きますが、これでゆっくりお散歩トータル約1時間。
・・・とまぁその前に、吟行と句会をリードし俳句のいろはを優しくわかりやすく教えて下さる野崎海芋さんと、打ち合わせと称した腹ごしらえ。
まずは「たい焼き なみへい」にて、たい焼きではなくピロシキを。
ピロシキですからね、包装紙にはロシアのマトリョーシカでしょう!
ここ「なみへい」は以前ここのつブログでも取り上げましたが、レトロな店内とイキの良い店員さんが本当に気持ちよい駄菓子屋さん的なお店。
たい焼きだけでなくて、ピロシキ、焼きそば、ベーグルが食べられる「小腹を満たすステキカフェ」であります。
そして、お次は、海芋さんを「超絶美味しい!!」と思わず叫ばせた「OKASHI0167」(オカシ ゼロヨンロクナナ)
海芋さん、実はフランスに住んでいたことがあり、フランス家庭料理を教えてもいらっしゃるのですが、
パリに1号店がオープンした時のピエール・エルメのケーキくらい感動した
という褒めっぷり。
私も以前から気になっていたところ、やっと訪れることが出来ました。
ピカピカに磨かれたガラスの大きな扉を開けてお店に入った瞬間に漂ってくる甘い香り!すんごい素敵!!
店内は、外観からでは想像つかなかった古民家の設えで、これが鎌倉だよねぇ。。。と思わずため息をついてしまう様な落ち着き感。
(築70年の古民家をリノベーションとか)
店内は縦に長く、奥と2階がカフェ併設。
1階奥はモダン系なソファシート、2階は古民家の雰囲気が強く残されどちらも素敵。
どこから見ても「春っぽさ」しか感じられない、王道ピスタチオのケーキ。
こちらはレモンのシブースト。海芋さんはこれを召し上がられて「超絶美味しい!!」と叫ばれましたと。
さて、打ち合わせと称したプチグルメのはしごを終えて集合場所の長谷駅へ。
この後は真面目に吟行開始ということで、まずは駅から徒歩3分の収玄寺。ここは一年中いろいろな草花が楽しめるこじんまりしたお寺。
春の花を楽しみ、季語を探して海方面へ。
おなじみ「鎌倉しらす」の三郎丸とか。
この時期(3月上旬)、生シラスはまだ禁漁。
きっと今は解禁ですね。春!春!春!!
そして、坂の下交差点から由比ケ浜の海。そして海はもう、春の季語満載で!
洗濯物のように干された「ワカメ」も春の季語。
強風でこんなに揺れてますがw
桜貝も春の季語。サクラ、ですもんね。
海沿いをゆっくり歩いて住宅街を抜けて由比ケ浜通りへ戻る途中にもあちこちに春がありました。
そして、句会会場のFIESTA。
句会用にお願いしていた軽食は、ブリトーにポピーシードケーキ。
句会では、ちゃんとみんなこんなにマジメに句を詠みましたよ。
ワタクシ俳句を詠むのは人生で2回目ですが(つまり、ゆるハイクでしか詠んでいないのですがw)これがとてもオモシロイ。
(はい、いえ、だからつまり、そんなに偉そうな事を言える立場ではないのですが。汗。)
さてこの「俳句」ですが。
俳句は世界中にある「詩」の一つではありますが、人が集まって詠み合い点をつけるのは俳句だけ。
とのことで、俳句の成り立ちからひも解くと。
そもそも江戸時代当時の俳諧とは、プロの俳諧師を中心に複数の人が集まって一つの作品を作る「連歌」の形式で、俳諧師が皆への挨拶として最初の五七五(発句)を詠み、その後に七七(脇句)、また五七五、七七と続けていくものだったそうです。 この「発句」が独立したものが「俳句」の始まり。
こう考えると、俳句はお互いのやり取りがあって初めて成り立つ「挨拶」が原点にあるということ。
ということだそうで。
時候の挨拶が日常のコミュニケーションとすると、互いのやり取りがあってこそ成立すること(双方向性)や、自然の移り変わりに季節を感じ(季語)、感謝する気持ちを持つことは俳句の基本であり、日本人だからこその文化なのだと納得しました。
以上は、ゆるハイク開催報告に書いた私の文章の引用ですが、日本の文化は自然と季節の中でこそ育まれて来たのだと、今さらながら学ばせていただきました。
いや、難しいと思っている俳句も良い手引きと楽しいお仲間に恵まれるとどんどんオモシロくなっていくものです。
次回のゆるハイクは7月中旬頃の予定です。
イベントが決まりましたらコチラに挙げますので、ご興味のある方は是非お気軽にご参加下さいませ。
【追記】上記に載せました由比ヶ浜のFIESTAですが、2017年11月を持って閉店となりました。寂しいです。。。
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