鎌倉パーラー扉。創業30年のカフェは居心地良い穴場的存在
1955年(昭和30年)開業のパーラー扉。
扉と言うお店の名前は、明治から昭和にかけて、作家、劇作家・演出家、俳人としてご活躍された久保田万太郎先生の命名だそうで「鎌倉駅の目の前にあり、散策にいらしたお客様方にとっての出入り口になれば」と言うお気持ちからとのこと。
JR鎌倉駅東口を出てロータリー左手、鎌倉土産で有名な鳩サブレーの豊島屋さん3階です。豊島屋さんに入って左手にエレベーターがありますのでそれを使います。
こう見ると「扉」という文字は象形文字なんだよねって改めて気づきます。
店内は上品なピンクでまとめられ、ゆったりとした椅子と適度な感覚でテーブルが配置されてあり、極めて居心地よい空間が創られているのですが、何よりここで印象深く心に残るのは、ウエイトレスさんたちの「動き」。
席に座ってから後、ウエイトレスさんがお水、メニュー、お手拭きを置いて下さった様子が以下↓ ↓
統一感あるレイアウトと言いますか、何とも言えない「こだわり」と「しきたり」に満ちている様に感じます。
お客様の年齢層は、全体的にちょっと高め。
鎌倉界隈のウォーキングやハイキングを楽しんできたわ♡という雰囲気で、まだまだ喋り足りない女性たちや、お散歩サークルのごとき雰囲気のみなさんもよく利用されていらっしゃる風です。
あとは、高校生くらいのお子さん連れのお母様、おばあちゃまとお孫さんとか。
とにかく、そういう感じです。(って、どう言う感じなのか??)
そして、みなさん楽しくおしゃべりしている割にあまり騒々しくないのがこの店の品があるところ。
適度に騒がしいのでPCなどを使っての作業も案外気にならず、居心地よいのが良い所。
メニューはこちら。
メニュー最初のページに「扉イチオシ!」と叫ばれる三段重、オムライス、焼きカレー・・・と悩んだ後に、今回私が頼んだのは、ひと際お値段の安さが目立つホットドック。
なんてったって、サラダとのセットで450円。一本追加するなら350円。
創業当時の味そのままの1955年、ホットドックはいかようなお味だったのか。
そして、運ばれてきて並べられた様子はこちら。
見よ、この全体的なレイアウト感。
これ、私が並べ替えたのではなく、お店の可愛らしい店子さんがして下さったこと。
ここで少し悩むのは、置かれたスプーンの向き。
私は右利きなので、スプーンの柄が左に置かれると持ちにくいのですが、この向きにもきっと何か意味があるでしょう。
つまり、右手でホットドックを持ちながら、左手でケチャップやマスタードをお好みで乗せながら頂く、とか??よくわからないけど。
キャベツの代わりにナポリタン風味のトマトソースで煮込まれたタマネギ。
タマネギがシャキシャキ感を残しながらもじっくりナポリタン味がしみ込んでいて、ソーセージに負けないたっぷりのボリューム感。
美味しかったです、1955年、やるな。
一緒に頼んだコーヒーは、ポットで運ばれてきました。
カップの白とポットやスプーンの銀がまぶしい。本当に整然としております。
ちなみに余談ですが、お隣のお客様が三段重を注文されてまして。
届いたお重の小ささを見てビックリしました(笑)
さすがに写真を撮る事はできませんでしたがwお重の大きさがおよそ5センチ四方くらいかな?おままごとの様でした。
以下のメニューはデザート部門。
パンドラの箱から命名されたという「パンドラ」は、スポンジケーキでアイスをサンドした上にチョコレートソースとカラースプレーがどっぷりの一品。
この年では頼む勇気が出ないけれど、少し興味がわきます。
育ち盛りの高校生の娘に今度食べさせてみようと思う。
ちなみに、このパーラー扉は3階ですが、2階は豊島屋さん1階で販売している美味しいパンを持ち込んで頂けるカフェスペースとなっています。
待ち合わせや時間つぶしでコーヒーを頂いたり、階下の焼きたてパンをすぐに食べたい時などにオススメ(こちらのレポはまた改めて。)
なので、駅前で時間調整をしつつさっくりと軽食を取りたい時は2階、もう少しゆっくりしたい時には3階のパーラーなどの使い分けが良いかもです。
【パーラー扉】
10:00〜11:30 日曜営業
月曜定休 (月曜祝日の場合は営業)
0467-25-0505