北鎌倉の東慶寺に梅を見に行こう!帰りは狸穴Cafeで一休み。
百花に先駆けて咲くと言う梅。
梅が咲いたら、とーぜん赤ちゃんウグイスの出番でしょ?
そしたら沈丁花が風に薫り始めてさ、待ちに待った桜が咲いて、そ、一気に狂乱の春!が到来しますよね。
ということで、立春も過ぎて東京のあちらこちらで紅梅や白梅を見かけるし、まずは北鎌倉の東慶寺の梅も咲いたかと思って行って参りました。
この東慶寺は、昨年末の朔旦冬至のぐるぐる祭りで訪れた際に冬枯れの梅を見て以来、2月には是非再訪しようと心に決めていた所。ワクワク。
北鎌倉では、駅構内の「つるし飾り」でお出迎え。街のあちこちにも飾られていて、とても明るく春めいていました。
そして、いざ東慶寺。
しかーし!今年は、どうも梅の咲きが遅いのかな?
後もう一息の模様。ちょっと残念。(というか、事前にネットで梅前線を調べていけば良かったんですけどね。)
そもそも女性の側から離縁できず身投げするしかなかった封建時代に、こちらに駆け込めば離縁できる女人救済のお寺として明治まで約600年間も縁切り寺法を守ってきたと言う東慶寺。
その600年間にさぞやたくさんのドラマがあった事と思うと、同じ梅を見るとしても全く異なる開放感で眺められる自分は幸せ者だと、時代に感謝せざるを得ないものの、そうは言っても、本当にチラホラとしか咲いておりません!!(苦笑)
もっと満開を想像してきたので、少々ガッカリでもあります。
それでも、ここ東慶寺は、本当に気持ちの良いお寺。
快晴の空を背景に咲く白梅。満開にはほど遠かったけど、可憐で可愛らしいなー。
本堂はこちら。
お釈迦様がいらっしゃいます。
こちらのお庭は隅々まですっきりと整えられているので、お散歩しているこちらも背筋がのびる思いがするお寺です。。
梅はまだ盛りではなかったけれど、他に見所はたくさんありまして。
花びらが光に透けて見えそうな、黄の色鮮やかな福寿草。
ちなみに、この日の一週間程前は、こんな様子でした。
やっぱりやっぱり確実に春になっていると感じます。
同じく黄色が鮮やかに目をひくのは、福寿草のすぐそばに咲いているマンサク。
この他に水仙も咲いているので、今の季節は黄の色が印象に残ります。
また、マンリョウ(万両)の実の赤色も鮮やかに。
そして、この東慶寺は、実は奥の墓苑が素晴らしいのです。
時間を経て苔むした墓石と自然が見事に調和して、心がとても落ち着きます。
奥へ進んでいく道程はほんの短い距離ですが山奥へ分け入る様な感覚にさえなります。
そして、ここの墓苑に眠る方達の顔ぶれもすごいんですよ。
日本の禅(ZEN)を世界に広めた鈴木大拙氏。
海賊と呼ばれた方(出光佐三氏)や(敷地広い。。。)
東京五輪「東洋の魔女」の大松博文監督と、日本人初の金メダリスト織田幹雄氏。
墓石に刻まれる言葉は「精進」と「根性」。
前に立っている自分がなにやら情けなく申し訳なくなる墓碑であります。。。
そして、昨年なくなられた赤瀬川原平さんのお墓がこちら。
赤瀬川さんがお墓を東慶寺に移された経緯は、著書『「墓活」論』に詳しいとの事。
本当にいつも絶妙なネーミングを思いつかれた方でいらっしゃいましたよね。合掌。
墓苑とは言え、心落ち着く、時間を忘れてしまう墓苑です。
さて、梅の開花情報は、以下のサイトで随時更新されているようです。
恐らく、2月末から3月の上旬にかけて満開に近づくのではないでしょうか。
日も長く、暖かくなってきますし、是非鎌倉散歩のついでに行かれてはいかがかと。
ちなみに、梅で有名なのは、東慶寺の他に
また、東慶寺へお散歩した帰りには、少し北鎌倉駅に戻った所にある古民家カフェの「狸穴Cafe(マミアナカフェ)」がオススメ。
ガラガラと引き戸を開けて入ったらすぐ左手にカウンター。
ここで先に注文して代金を支払います。
すぐ奥の1階と階段を上がった2階がありますが、だんぜん2階がオススメ。
人さまのお宅に上がるようで、土足は一瞬勇気が必要ですがお履物のままどうぞ。
このゆったり感。
天井が非常に高いので、とても開放感があります。
私が行った時はすでに閉店間際だったので他にお客様もなく、それはそれはのんびりとさせて頂きました。
アンティークの時計が定時を知らせるだけの広々として静かな空間は、コーヒーを飲みながらゆっくり読書に最適でしたよ。
狸穴Cafe(マミアナカフェ)
鎌倉市山ノ内403
0467-33-4866
11:00〜17:30(L.O.17:00)
日曜営業