鎌倉納言 志るこ(しるこ)で冬の甘味を味わう
鎌倉駅から小町通りに入ってすぐ右手の小道を入ったところにある甘いもの屋さん。
そして、おしるこ・あんみつが好きな方には是非一度行って頂きたいお店。
いつ行ってもほぼ満席ですが、店内でゆっくりする感じではないので案外順番待ちの回転は早いかもしれません。
1953年創業。この引き戸の風情も、古都を感じさせる鎌倉ならではの趣き。
レシピも当時から変わらず、しかも価格は30年以上据え置きとか。
夏はあんみつ、みつまめ、ところてん。
冬はおしるこ。粒あん・こしあん。
このシンプルなメニュー構成で60年以上のれんを守ってきた貫禄を感じて頂きたい。
今回は平日の午後2時に訪れました。
奇跡的にも外での順番待ち行列はなかったですが、店内にてすでに2名のご婦人が待っておられ、私が3番目。
わずかな待ち時間で席に座れてラッキー。
店内は9卓のみ。全席に座っても30人そこそこのこじんまりした店内。
お客様はお嬢様(かつてのお嬢様も含めて)がほとんどですが、お子様連れのご家族、そして奥様に連れてこられたと思わしき男性もちらほらと。
厨房で立ち働かれる方も給仕して下さる方も、全員女性。
きびきびと無駄のない動きが見ていてとても気持ちよい。
私は、田舎しるこ(つぶ)を注文。
このあずきの量は半端ないです。
中にお餅が一切入っていますが、小さいです。
なので、お餅でお腹がいっぱいになる感じではありません。
とにかく
「おいしいあずきを堪能するために存在するおしるこ」
です。
個人的にも大満足の味と量。
あずきは鉄のかまどで大量に炊き上げるそうですが、食感と風味・香りがしっかり感じられ、甘過ぎない。この量でも問題なく食べきれてしまう。
もしもっとガッツリ甘かったら、しばらくあずきはいいわ・・・となりますけどね、程よい甘さがギリギリに保たれたバランス感はやはり達人の域。
そう、きっとあなたでも大丈夫。笑。
創業以来、60年以上のれんを守ってきた貫禄を感じます。
お餅は小さな一切れと書きましたが、この一切れがすごーくすごーく柔らかくて美味しいことにもこだわりが込められているかと。
小さい店内のあちこちに、大事に継がれている時間と昭和の香りが感じられます。
いろいろな人がこのお店を訪れて、その思い出と共に歩んできたんでしょうね。
すっかり満足して お店を出たら、なんとお店の外に10人以上の順番待ちが。
寒い中お疲れさまです。
でも、ここでお汁粉食べようって決めて来たなら、私でもやっぱり並んじゃうかな。
【納言 志るこ店】
鎌倉市小町1-5-10
0467-22-3105
11:00−18:00
水曜・第3木曜定休