茅ヶ崎・伊右衛門農園の農作業体験。力強い野菜のパワーで命の充電
茅ヶ崎、香川にある伊右衛門農園さんが行っている農作業体験企画に運良く参加する機会に恵まれ、晩秋の週末に大地と野菜のパワーをたくさん頂いてきました。
この伊右衛門農園さんは「土を育て、野菜と会話し、ココロで作る」をモットーに、自宅前での直売や茅ヶ崎海辺の朝市、松浪朝市、Farmer's Market @ UNU(青山の国連大学前)での出張販売を含めて各地においしいお野菜を届けています。
こちらが大将の三橋清高さん。
大地とお野菜のエネルギーを毎日浴びていらっしゃる方だからでしょうか、三橋さんのお話を聞いているととても明るく元気な気持ちになります。
こちらが、当日お持ち帰りできる販売野菜(一部)なのですが、三橋さんは一つ一つ丁寧にお野菜についてお話ししてくださいます。
それがもう、本当に楽しそうな様子でお話をされるので、聞いている私もワクワクしてきます。そして、見せてくれる野菜を全部モリモリ食べ尽くしたいって思えてきます。
この伊右衛門農園さんは、美味しくて元気なお野菜を作るのはもちろんですが、元気に育ったお野菜をキレイでカワイく、そしてその美味しさをウソなく見せることにかけても天才。本当に愛してるんですよね。
全部そのまま伝えたいけれど、その中で私の印象に残ったいくつかをご紹介すると。
まず最初に、紫白菜。こちら、基本的に生食専用。
紫色は、ご存知ポリフェノール。
これは煮込んだりすると色が溶け出てしまうので、もし熱を通すとしたら、さっと蒸す程度とのこと。
愛情あふれる視線で大事に紫白菜を持つ三橋さんが素敵ですw
葉っぱを一枚ずつ広げて行くと、こんな風にお花の様になるんです!素敵。
半分に切った断面のうすいオレンジと紫の色合いが美しい!
この色合いには感動しました!
そして、かじってみると、パリッとジューシーで、甘い!
次に、面白いと思ったのが、カリフラワーの一種というロマネスコ。
生で食べても甘くて美味しいけれど、姿ごと蒸してツリーの様に仕立てるとクリスマスの時期などに良いですよ、と。
お味見でかじらせてもらったけれど、確かに甘い。
そして、ツリー仕立てにするならカラフルニンジンで星形飾りを作って飾るのもいいですねーとか言われると、その素敵な光景が勝手に脳内でイメージされ、イヤでも気持ちが超盛り上がる。(で、実際はきっとやらないんだけどw)
でも、この子たち、畑にいる時には、周りを包む葉っぱが大きく広がってすごい幅を利かせてる。
大きな葉っぱをかき分け、かき分け、
ようやく真ん中にちょこんと現れてくる様子。ずいぶん大事にされてますねー。
これまで、カリフラワーやブロッコリーって結構なお値段だと思っていたけれど、一つ作るのにこれだけ場所をとるんだったら無理ないかなーとも思うようになりました。
そして季節も終わりかけ、最後のトウモロコシ。
つやっつやのぷっちぷち。
生で食べられて、柔らかくて、そして、やっぱり甘い。
あと、収穫体験ではさつまいも堀りとニンジン抜きに挑戦。
サツマイモ。一本の茎からこんなに豊かな収穫があるなんて、自然の力ってすごいと感じる瞬間。
ネギ畑もご案内頂きましたが、鍋ちゃんネギ(鍋用)と普通のネギの見分け方を説明する大将は、本当に嬉しそうです。
左右どちらも同じに見えるネギも、大将には全然違って見えるらしい。
でも、最初は確かに私にはどちらも同じに見えたけれど、説明されたら違いがわかるようになりました。
向かって左が鍋ちゃんネギ。鍋ちゃんネギは甘くて柔らかくて美味しいけれど、病気に弱いのがたまにキズ。ネギの青い部分が左右に大きく広がっているのが特徴。
向かって右が普通のネギ。しゅっと締まって上に伸びている。
そして、これがポアローネギ。葉っぱが大きなニラの様に柔らかくクッタリした感じ。
紫ニンジン。
紫ニンジンは茎を束にして持った時にしっかり握れるくらいの太さが、寝深く成長したニンジンの証。
胴体は細く細く地下に伸びていて、それと同じ分くらい、茎と葉っぱの部分は地上の空に背高く伸びていく。
木が成長して枝葉を大きく広げるためには、それと同じくらい広く深く、地中に根っこを生やさないとならないって聞いたことがあるけど、すべてバランスなんだなと思う。
自然の姿から学ぶことって本当に多い。
そしてニンジンもこんな風に色とりどりのセットにされるとキャンディか何かの様に見えてきます。
サラダにしたり、ピクルスにしたりしたらどんなに華やかな彩りになでしょうか。
ちなみに、ニンジンの場合も紫色のものは煮ると色が溶け出てしまうとの事で、揚げるか蒸すのがオススメだそうです。これもポリフェノールか?
お野菜の畑見学や農作業体験を一通り終えて待望のお昼。
寒川・俵屋さん特製の「秋の農園弁当」は伊右衛門農園のお野菜を使って作られた献立メニュー。材料の出所がわかっているだけに、味わいもしみじみ。
大満足。
農園の傍らには、見上げる高さまで成長した皇帝ダリアが晩秋の空にそびえるように堂々と咲き誇っていたり、
いつからあるかわからないと言う柿の木に、熟した柿がたわわに実っていたり。
茅ヶ崎の土地で、自然の恵みを存分に浴びて元気に育っている野菜たち。
伊右衛門農園さんの三橋さんにお会いすると、大地と農家さんが繋がっている様子がとても強く伝わってきて、知らず知らずのうちにお野菜のことをもっと知りたいと思う様になっている自分がいます。作り手と直接関わることで、農作物への愛情も自然と湧いてくるのだと思います。
折しも今年は、群馬の川場村で一年を通じて棚田のお米作りのお手伝いと、ここ伊右衛門農園さんでの農作業一日体験など、日々頂いているお米とお野菜を身近に感じる機会を得ることが出来、本当にとても良い体験となりました。
湘南では東京と違って自然がすぐそばにあるから、人間も本来の自然の姿に戻って行くのが簡単だとしみじみ思う。
東京にいる時には青山ファーマーズマーケットの出張販売に行ってこの風景を思い出して、少しでも茅ヶ崎の土地のエネルギーを感じに行こうと思う。
【伊右衛門農園】
Facebookページでは、三橋さんが愛情込めて作り上げている美しいお野菜の数々がアップされています。是非どうぞ。
伊右衛門農園 - 神奈川県 茅ヶ崎市 - 園芸・農業 | Facebook
伊右衛門農園出張販売所情報
自宅前直売営業
9:30-なくなり次第(およそ3時ごろ)
土曜日10:00−
茅ヶ崎海辺の朝市
毎週土曜日 7:30もしくは8:00開始(時期により変化)
松浪朝市
松浪マインマートにて第1、第3日曜8:00−
青山ファーマーズマーケット
青山国連大学前にて毎週土曜日10:00−17:00