二拠点生活にシェアハウス。これからの人生を考えるヒントとして910がNHKのテレビ取材を受けた話
放送が終わってずいぶん経ってからのお知らせで、一体今ごろ??な話で恐縮なんですが、実は、東逗子の「ここのつ島(#910)」が、NHK Eテレ「あしたも晴れ!人生レシピ」に取材されまして、8月10日に放送されたのでした。(再放送は8月17日)
ここのつブログをお読みくださっている読者のみなさまには是非見て欲しかったのですが、私が6月から8月までの約2ヶ月間、スペインのサンチャゴ巡礼の旅に出ていたために(これについてはまた改めて)、放送日をタイムリーにアップデートすることが出来ず。わーーーん、残念。そしてスミマセン!!
**この写真は、取材当日の#910。番組紹介動画にも#910の様子が(一瞬だけど)流れます。
それはさておき、そもそもこんな取材をいただくと言うのは、シェアハウスや二拠点生活と言うライフスタイルが多様な暮らし方の一つとして一般に定着してきたと、そういう言うことなんだと思ってます、はい。
さてそんな「暮らし方」の一つであるシェアハウスですけど、番組司会の賀来千香子さんは「今はのんびりゆったり、自由にのびのび暮らしたい」と考えて現在はお一人暮らし。
ゲストの木野花さんも「元気な限りは一人でいたい。勝手にやって迷惑かけるのもイヤだし気遣いもしたくない。自由に気楽にやりたい。」と言う理由でお一人暮らし。
シェアハウスとか、まさかこれまで一度も考えた事もない、的な感じですw
確かにそうだよね、一人暮らしの「楽チンさ」は人に気を使わなくて良い、そこに尽きるよね。
私の娘もよく910に泊まりに来るけど「シェアハウスって、シャワーから上がって下着のままでウロウロできないのがメンドくさいよね」とか言ってるもんw
確かにその通りだしw
・・・湘南リゾートシェアハウスと。逗子=リゾートと捉えると、確かにそうかも?
とは言え、番組では、ゲスト講師で建築家・日本女子大学教授の篠原聡子教授さんがシェアハウスのメリットを
1、経済的な利便性・・・家賃が抑えられる
2、入居の身軽さ・・・冷蔵庫やキッチン用品など生活に必要なものが揃っている
3、多様な人たちとの出会い・・・全く違うバックグラウンドの人と知り合える
(専業主婦であろうと仕事を持っていようと、人間関係は案外限られるもの)
と挙げていらっしゃっており。
結局、人それぞれの価値観やその時々の優先順位でいいなとフィットする暮らし方を選んでいけば良いわけだし、それができる時代になったって事。
選べるって事。そして、選択肢があるって知ってる事。
それが良いですよねぇ。。
取材インタビュー(夫婦インタビュー)では、#910での暮らし合いの中で「他者の視線があることの良さ」についてコメントしました。
生活として暮らし合っていると、人間として「しょうもない部分」はどうしても出てきちゃうもの。
でも、それを長続きさせない、撒き散らさないようにする。
しょうもない部分は出るんだけど、他者がいると、節度を持ってそれを畳むことができる。
そんな暮らしを続けていると、大人同士の関係の中でお互いが思いやれるようになって、皆の懐が何と無く広がって行く。
910は、そういう風にお互いが育っていくような場になっている気がする。
他者の視線があるのがイヤ(デメリット)となりがちなシェアハウスでの暮らしだけど、それって見方を変えれば「良さ」なんじゃないのかな。
つまり、「えへへ。ワタシってこんななのよ。ごめん」と、情けない姿を見せてしまう、見せてしまえる事。
人って、外では、結構、頑張ってる。
「インスタ映え」とかも良く聞くし、他者からどう見られるか、「良く見られる自分が良い」的に、人の視線や評価を気にして頑張っているジブンがいる。
「だからこそせめて自宅ではくつろぎたい」んだろうけど、それって「内と外」の自分を分断させてしまうこと。
そりゃ疲れちゃうよね。
そうではなく、「ジブンってこんな部分もあるんだよね」と、良いところだけでなくダメな部分も出し合って、お互いに認め合える関係があること。
(ちなみに、ダメな部分って言っても、自分が勝手に「ダメ」と決めつけてる事が多いけど)
その「許し合い」が暮らしという場の根っこにあると、人の心には「思いやり」や「懐の広さ」が自然に育まれていくんじゃないかって、そう思うんです。
>>生きているだけでうれしい、みたいな。
>>本当にやりたいことをやっているから、じゃないですかね
そして#910では、住人の半分が二拠点生活者。
シェアハウスでの二拠点生活って、言ってみれば、この「一人暮らし」(もしくは血縁による家族暮らし)と「シェア暮らし」のいいとこ取りができるんだよなぁ。
二拠点生活をされている方は、逗子や#910という場が持つ開放感、自分にとっての生活感・目障りなものがないことで生まれる集中力、心地よい距離感での交流や刺激。
そして何よりそういうこと全てが自分を「素の自分」に戻らせてくれること。
それが良いと思ってるんじゃないのかな。(って、かつての自分自身がそうだったから)
もちろん、その分の移動交通費や家賃はかかるけど。
でも、お金を計算する以上のものがそこにあるから、そのライフスタイルを今は選んでいるんだと思います。
そして、この放送を見て私が一番嬉しかったこと!!
それは、木野さんの「シェアハウスってこういうものだ、というスタイルを持ってしまうと窮屈だけど、それもアリだな。考えたこともなかったけど、それもいいなぁって思う。」という言葉が聞けたこと。
「それってアリなんだ!」のように選択肢が増えることって、人生や生き方を自由にしてくれる大事な考え方の一つだと思うんです!
私がVision Questという場づくりを通して伝えたいことって、まさにそのことで、私の生き方や暮らしを通じてそのコンセプトがそのまま伝わっていることは何よりも嬉しいことでありました。あぁ嬉しい。
こちらの写真は、撮影当日の様子。
自治会は、住人全員でお家の大掃除→事務連絡含めた情報共有→ご飯の準備→みんなでご飯&近況シェア会、という流れ。
普段の掃除では届かないような「窓拭き」「床の雑巾掛け」などをしたりします。
後ろ姿に、かすかな緊張感?w
ご飯の準備は整った。あとは、乾杯のお酒を注ぐだけか!
取材用に「結婚当時の写真」の準備をお願いされたので持参した結婚式のアルバム。
女子たちが食い入るように見入ってますなw
**この写真は、取材当日の#910。番組紹介動画にも#910の様子が(一瞬だけど)流れます。
撮影班の皆さんは、朝から夜遅くまで丸1日がかりでの取材。お疲れ様でした。
いろいろドキドキしたけれど、とても良い記念になりました。
ありがとうございました。