断捨離が続かない私が下した一つの結論

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世の中、断捨離を始めとしてシンプルライフの追求が叫ばれて久しくなりました。

かく言う私も、ドミニク・ローホーの「シンプルに生きる」に大変感動し、あらゆるアイテムを「ひとつ」に絞り込む禅的ライフスタイルにチャレンジしようと思った事があります。

だが、しかし。

一人暮らしならまだしも、オットがいて育ち盛りの子どもが二人いれば、モノを減らそうと決心するたびに心砕かれる出来事は次々と起こりまして、ドミニク的シンプルライフは秒速どころか光の速さで諦めるに至ったのであります。

まぁ家族が云々・・・のほとんどは、自分がシンプルに生きられない弱さに対する言い訳でもありますので、やはり、あの生活が徹底できるドミニクさんには憧れます。

シンプルを極める

また、話は少し脱線しますが、子どもの頃メアリーポピンズを読んだ私は、彼女が絨毯で出来た不思議な鞄一つで身軽に移動する様を心から羨ましく思ったものでありました。なので、やっぱり将来はスーツケース一つで暮らせるようになりたい!のであります。

(ちなみに、メアリーポピンズは魔法使いなんだから、あの鞄はドラえもんのポケットと同じだよというツッコミはこの際、脇に置いておいてくださいw)

 

ま、メアリーポピンズの鞄は一つの例えとして、モノが多いのはとかく良くないですね。モノがあふれて片付かない状態からは心理的ストレスが生まれますし、探し物をする時間も増えますし。モノの数だけお手入れの時間とお金がかかるし、いざ捨てるとなると罪悪感を感じるという超絶悪循環に陥る。

 

断捨離道(あえて「道」とつけてみます)を語るほど私はソレを追求してませんが、一定期間使わなかったモノや着なかった服はこれから先もずっと使わないし着ないから思い切って捨てるとか(正当派断捨離道)、心がときめかなくなっモノはギュッと抱きしめてからサヨナラを告げるとか(コンマリ流断捨離道)のことですよね?

最大のメリットは、モノを手放す事によって何かに執着していた囚われからも解放され、結果として心身ともに軽く自由になっていく、というアレのことですよね?

 

ソレで言うと、定期的にフリマ出店したり(ちなみにコレが案外1〜2万の収入になります)不要品を人に差し上げたりしてきた自分としては、今以上の断捨離はやや限界。

なので、今年はちょっと発想を変えてみました。

 

つまり、捨てることに意識を向けるのではなく、今持っているモノを「使い尽くす」というアプローチへ。

 

今あるモノ達を、どの子も特別にえこひいきする事なく、まんべんなく生活に登場させる。

そうやって身の回りを見回してみたら、なんと、実はたくさんあったんですよ。

「お気に入り」で「よそ行き」で「使うのがもったいない」と使われないままに出番待ち状態のモノたちが!

 そして、それに気づいた私は、積極的に「お気に入り」を生活に登場させ始めたのですが。

それはそれで、日々とても楽しい!嬉しい!!トキメク!!!

 

それでも、どうしても使わないものが出てきて。

ついにその子達が「出番の来ない不要なモノ」なのではないかと気づいたのですよ。

そうなると早いです、一気に手放せる。

 

また、貯蔵庫や冷蔵庫の中にある食品、そして缶詰などについても「出番を密かに待っている切ない子たちがたくさんいる」という意識になりまして。

スーパーでも、我が家の冷蔵庫と冷凍庫という舞台袖で出番を待つ子たちをお食事に変身・登場させるべく、日々のメニューを工夫するように。(ただし、これを絶えず行っていると、娘に「これは何と言う名前の料理なの?いったい何料理?」と聞かれる暗黙のメッセージが発せられることになりますが。)

 

でも、それよりも何が一番良かったか。

 

それは、

新しく買わなくても、自分はすでに持っている。

と気づいた事でありました。

そして、その先にある感情は

自分は、満ち足りている。

という満足感なんですよねー。

 

いやー、これは、何と言うか「新鮮な満足感」であります。

 

今の時代、そこそこ誰もが大抵のモノを持っていますが、使っていない=持っていないことと同じなんですね。

自分はそれを持っているのに、持っていないように勘違いして、勝手に自分で欠乏感を生み出していることって、きっとたくさんあるんだなと思います。

自分はすでに十分持っているという感覚。

ちょっと飛躍するように思えるかもしれないけれど、これは「自分は寂しくない」にも繋がる充足感でもあります。

 

これを繰り返す事が自分の中の幸せ感を増やす事に繋がっていくのかなとも思いました。

断捨離で「断って捨てて離さねばならぬ」という感覚に追われるよりも、自分の持ち物や身の回りを見回して「自分はもう十分持っている」を認識する事で、自分の幸福感が高める方が私には向いてるし、楽しいと感じる気がしました。

ちょっとオススメ。

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