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ぐるぐる冬至まつり@東慶寺。朔旦冬至に感じた禅と宇宙と時間の話。

先日の12月22日は19年に一度巡ってくると言う朔旦冬至。

北鎌倉の東慶寺「NPOかまわ」が主催した「ぐるぐる冬至まつり」というイベントに行ってきました。

NPOかまわは、1年の「節目」である秋分、冬至、春分、夏至の年に4回、その都度、趣向を凝らした「ぐるぐるまつり」を開催していらっしゃいまして。

暦を感じることは、自然を感じる心や地球を感じる心を育む事。

また、暦を意識することは、地球が太陽の周りをまわっていることを意識すること。

年に4回の節目の日には、個々の日常から抜け出て地球と言う全体の事を考えようという想いで活動していらっしゃいます。

 

今回のぐるぐるまつりは、宇宙や禅を五感で感じて学んで味わうがテーマ。

井上陽司住職の講話や杉山開知さんと佐治晴夫さんの対談、ヤン富田さんの演奏会、くるくる交換市やカザマナオミさんによるBig O Project・・・と盛りだくさん。

私は物理学者の佐治晴夫先生の大ファンなので、地球歴を考案された開知さんとの対談もとても楽しみでした!

 

 

会場は、冬至の東慶寺。すっかり冬枯れ。

北鎌倉 東慶寺

境内には驚く程たくさんの梅の木が植えられていて、2月はさぞや美しいだろうと思わせる様子なれど、まさに今は「花も紅葉もなかりけり。」

これはこれで風情があるけれど、やはり満開の梅も見てみたい。

ということで、今度の新春は百花に先駆けて咲く梅で春を祝いに訪れるぞと決意。

北鎌倉 東慶寺

普段は非公開の「百蓮舎」では物々交換市が開催されていてこれがまた大盛況。

北鎌倉 東慶寺

今回のイベント、「是非お着物でいらしてください」と言う声かけで、着付けやお着物レンタルと言う素敵なサービスもあり、見渡す限りたくさんの女性がお着物姿。

それはもう、とても華やか。まさにお正月のよう。

北鎌倉 東慶寺

鎌倉のパラダイスアレイさんも冬至パン曼荼羅を出品。

パン代は自由料金と言って自分が感じた分だけの金額を渡す、鎌倉ならではの料金体系。

鎌倉パラダイスアレイ

こちらでは、葉山・桜花園のようたさんが、藍染めで出来たピンバッチを販売。

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私は「ここのつ」にちなんで「9」バッジを3つ購入。「9」という数字は、憲法9条に代表されるようにも「平和」の数字だそうで、とても嬉しい。

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さて、講話や対談が行われる本堂がこちら。

北鎌倉 東慶寺

まずは井上住職の講話から。

東慶寺は尼寺として開創された後、縁切り寺として女人救済の寺となり、明治からは鈴木大拙氏による世界への禅(ZEN)発信の寺となっていった歴史をご説明頂く。

そして、禅について。

禅とは、言葉ではなく実体験が本質だと。

そして、座禅は、調身(姿勢)、調息(呼吸)、そして調心(心)だと教えて下さいました。

 休憩時間には、井上住職のお母様でいらっしゃる井上米輝子さんがお食事をご提供。

女子のみならず、たくさんの男子もお着物姿で、それはそれは素敵な風情でございました。こういうの、アレコレ言う間もなく、良いです。

北鎌倉 東慶寺

境内で採れた銀杏がたっぷりのけんちん汁、合鴨と鳥の合わせ肉団子、パラダイスアレイのかぼちゃペースト入りの竹炭ピタパン(奥)で腹ごしらえ。

北鎌倉 東慶寺

そうして待望の開知さんと佐治先生の対談の始まり!

北鎌倉 東慶寺ぐるぐる冬至まつり

 杉山開知さんが考案された地球歴とは、一枚の紙の上で外から見た宇宙と地球の位置がわかる暦カレンダーで、地球が宇宙の中で「いまどこにいるのか」が体感的・直感的にわかるようになっています。

地球歴

普段、私たちは時間というものがどんどん横に直線で流れていくもののように感じているけれど、この地球歴で宇宙と暦の関係を見ると、それらは実はぐるぐると回る関係にあるものだということが理解できるようになる。

そして、折々の節目では、いったん立ち止まって自分の居場所を確認する事に大きな意味があるのだとも気がつく。

 

19年に一度という朔旦冬至は、太陽の復活である冬至と月の始まりである朔日が重なる宇宙的なスタートを意味する日。とても大事な節目。

 

さて、これからの19年。

自分はどうするのか。

 

今自分がどこにいるかを知ることは、これから自分がどこに向かうのかを知ることでもあり。

同時に、常に自分たちは生き方を変えていく事を求められてもいるのだとも気づかされる。

 

そして、非常に個人的な事ではあるけれど、ふと、ある事に気がついた。

私の息子は今19歳。そう、彼の生まれた年が前回の朔旦冬至だったということ。

正直に言えば、私には前回の朔旦冬至の記憶なんて全くないし、当時はそれの意味することを全く理解していなかったけれど、ここまで流れた19年の月日を思い起こして、改めて人間の成長する力に感動してしまった。

あの当時は生まれたばかりの赤ちゃんで、おそらく何もしないで放置したらあっという間に死んでしまうようなか弱い存在だった息子が、今となっては放っておいても死なないどころか、むしろ自分が実現させたい夢を心に持ち、そのために時間を使って前進していく存在に成長している。

そして、ぐるり回った次の朔旦冬至では彼は38歳。まさに社会を背負って立つ世代。

 

佐治先生は、物理学的には時間は存在しないとおっしゃられるのです。

ただし、人間の特徴とは、何もないところから過去ー現在ー未来を創り上げていく存在だということ。そして、死んだ時に初めて人間は時間から解放されるということ。

つまり時間(暦)を創り出す営みこそが生きていく事であるとも教えて下さいました。

 

ここにはとても書ききれないけれど、お二人の対談、ヤン富田さんのAuto禅が奏でるビート禅、一人ひとりを輝かせる着物の力、何かを生み出し育てることができる女性の力、人間が暦を創り出す力や生きていく力、そして鎌倉と言う土地が古い中に新しいものを生み出していく力・・・。

生み出す力や生み出されていく力をあちこちから感じていると、これからの19年をどう過ごしていくのかがまさに自分に問われている気がしました。

ただ、本当に大きな命題を与えられた気になるけれど、実際自分に出来ることは今日一日を大事に生きる事だけ。

わかった気になるつもりは毛頭ないけれど、実体験こそが禅とおっしゃられた井上住職は、1回1回の呼吸を通じて今を感じなさいとおっしゃられたのかもしれない。

 

ぼんやりだけど、これからの自分が進む方向が確認できた一日になったようにも感じたこの日。

時間を感じて、一旦立ち止まってそれを味わう。

時計の秒針が一番上でカチッと1秒だけ止まったそこの真空にいるような、とても良い時間だった。

 

【地球歴について】


いま、自分はどこにいるんだろう?宇宙のリズムを暮らしにつなげる時空間地図「地球暦」 | greenz.jp グリーンズ