「気持ちいいなぁ」が自然と出てくる川場の田植え
通い始めて3年目になる、川場村ふじやま集落の棚田米作り。
ここはいつ来ても、何度来ても思わず「あぁ気持ちいい!」が自然と口をついてでてくる素晴らしい所なのです。
今年の田植えは6月上旬に実施。
他に地域に比べると、少し遅いタイミングだったかもしれません。
私達の田植えは、籾(モミ)を撒いて、苗代で育てた苗を田んぼに植えるのです。
日常的な田んぼの手入れや何より大事な水の管理を普段行って下さっているシゲオさんは、さすがのプロ。
リズムよく田んぼに植えていきます。
そして、皆の進み具合を見ながら、苗が必要そうな所に、畦から苗の束をポンポンと放り込んでくれます。
ちびっ子たちも、しっかりお手伝い。
一通り田植えが済んだ後で、水を流し込みます。
田植えをする時に水が張ってあると、田植えをするために田んぼに引いた線が水が濁ってしまってみにくくなるのですよね。
徐々に水が張られてきて、向こうの山の姿を鏡のように映し始めるのです。
作業が終わると、一休み。結構あっという間に休憩の時間がくる感じがします。
休憩は、隣りの湧き水で冷やしたお茶。
・・・だけでなく、川場の地ビールも冷やしてみたりして。
川場のシンボルである武尊(ほたか)山から流れ出る美味しい「水」が醸造水の川場ビール。副原料を一切使用しない麦芽100%のビールを作っているとのこと、スッキリとして飲みやすく、誰にでも好まれる味とコクが特徴かと。
土地それぞれの地ビールが、それこそ土地の数だけあって、最近は地ビール巡りも一つの楽しみ。
午後は、他の棚田でモチ米の田植え。
たくさんいるオタマジャクシ、次に来る時にはどれくらい成長しているのかな。
こちらの田んぼでは、糸をピンと張りながらその糸に沿って、苗を植えていく方法。
こっちのやり方の方が、糸を移動させるタイミングとか、みんなで一斉に田植えをする感じとか、なんだか一体感を感じます。
子供だって頑張った!の図。
ちょっと、気持ち良さそうw
そして、なんとか午前中に4面の田植えを済ませ、拠点の小屋「壺中天」へ戻ってお昼ご飯。
お米作りの管理と指導をして下さっているシゲオさんのお野菜と、奥様手作りのお赤飯やキャラブキ。
そして、ごった煮も。
田植えの日は、お赤飯とごった煮が必ずセットのお祝いご飯なのです。
そして、私達が大変お世話になっている「ふじやまの湯」のひさしさんが 届けて下さった活動弁当も。
このおにぎりが本当においしいのです!
川場のお米は少し小粒。日本百名山の武尊山から湧き出るミネラルたっぷりの天然水で育ちます。
今回植えたお米も、美味しく育っていきますように。
まだまだ何もわかってない自分ではありますが、気持ちを込めて目の前の作業を、ひたすら丁寧に一つ一つ行う事が、良いものを創り出す、そんな当たり前な事を身を以て経験させてくれるお米作りが楽しいなと思っています。
これからは、すくすく育つためにとても大事なヒエの草取り作業。
暑い時期にも重なり、楽な仕事ではありませんが、これせずして美味しいお米は育たないのですよね。
ガンバラなくっちゃ。
ちなみに、先にご紹介した「ふじやまの湯」情報。
お湯が柔らかくて、疲れがすっきりと抜け、じんわりと癒される。
本当に素晴らしいお宿です!